大伴家持と中国文学

書誌事項

大伴家持と中国文学

鈴木道代著

笠間書院, 2014.2

タイトル別名

大伴家持と中国文学

タイトル読み

オオトモ ヤカモチ ト チュウゴク ブンガク

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注記

博士論文「大伴家持の研究」(國學院大學, 2012年度) に加筆・修正を加えたもの

内容説明・目次

内容説明

中国の六朝詩学を導入し歌を創造した家持。歌を日本の「詩」と捉え、漢詩と同質にみる態度は、歌論に表される歌の本質論に繋がる問題であり、家持の“歌学”の源流がある。本書では、特に越中時代以降の作品を取りあげ、『文選』『玉台新詠』六朝詩と比較検討し、『文心雕龍』などの文学理論と照合。どのように中国文学を享受し、日本の歌へと展開させたのか。家持が構築した新たな文芸の核“歌学”を明らかにする。

目次

  • 第1部 家持と池主との交流歌—家持歌学の出発(家持と池主の文章論—「山柿の門」と「山柿の歌泉」をめぐって;家持の遊覧と賦の文学;家持と池主の離別歌—交友の歌学をめぐって)
  • 第2部 家持の花鳥風詠と歌学(「庭中花作歌」における季節の花—なでしこと百合の花をめぐって;家持の花鳥歌—霍公鳥と時の花をめぐって;春苑桃李の花—幻想の中の風景;家持の七夕歌八首)
  • 第3部 家持の君巨像—詩学から政治へ(侍宴応詔歌における天皇像;応詔儲作歌における君臣像の特色とその意義;家持歌における「皇神祖」の御代—「青き蓋」をめぐって;吉野行幸儲作歌における神の命と天皇観)

「BOOKデータベース」 より

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