貨幣システムの世界史 : 「非対称性」をよむ
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書誌事項
貨幣システムの世界史 : 「非対称性」をよむ
(世界歴史選書)
岩波書店, 2014.3
増補新版
- タイトル別名
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貨幣システムの世界史 : 非対称性をよむ
- タイトル読み
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カヘイ システム ノ セカイシ : 「ヒタイショウセイ」 オ ヨム
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注記
参考文献: 巻末p1-14
内容説明・目次
内容説明
本国をはるか離れた中東地域で、二〇世紀初頭まで流通したオーストリアのマリア・テレジア銀貨。製造コストが額面よりも高い銅銭を発行し、しばしば「良貨が悪貨を駆逐する」事態をつくりあげた中華帝国。インドで流通した桁はずれの零細通貨、モルディヴ産貝貨…。日々の営みに欠かすことのできない貨幣。しかし、その歴史はいまだ謎に満ちており、「貨幣とは何か」という問いは、わたしたちを惹きつけてやまない。貨幣と市場の複雑で多層的な世界を“非対称性”という概念を手がかりによみとき、世界史のなかの貨幣現象を根本的にとらえなおす。多くの議論を呼んだ旧著に「東アジア貨幣史の中の中世後期日本」を加えた新版。
目次
- 序章 貨幣の非対称性
- 第1章 越境する回路—紅海のマリア・テレジア銀貨
- 第2章 貨幣システムの世界史
- 第3章 競存する貨幣たち—一八世紀末ベンガル、そして中国
- 第4章 中国貨幣の世界—画一性と多様性の均衡構造
- 第5章 海を越えた銅銭—環シナ海銭貨共同体とその解体
- 第6章 社会制度、市場、そして貨幣—地域流動性の比較史
- 第7章 本位制の勝利—埋没する地域流動性
- 終章 市場の非対称性
- 補論 東アジア貨幣史の中の中世後期日本
「BOOKデータベース」 より