「わたし」の哲学 : オートポイエーシス入門
著者
書誌事項
「わたし」の哲学 : オートポイエーシス入門
(角川選書, 541)
KADOKAWA, 2014.5
- タイトル別名
-
わたしの哲学 : オートポイエーシス入門
- タイトル読み
-
ワタシ ノ テツガク : オートポイエーシス ニュウモン
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注記
参考文献: p227-230
内容説明・目次
内容説明
哲学の究極の課題とは、日々新たな自己になることである。めまぐるしく変化する現代にあって、躍動感のある精神を保ち、自身の新たな可能性を切りひらくには?難局に出会うたび変貌し、新たな希望を掴んだ科学者・寺田寅彦、作家・坂口安吾、画家・マティス…。人間が秘める力を最大限に発揮し、新たな能力を形成するオートポイエーシス理論を背景に、弾力性のある生涯を生きた人々の自己実現の哲学を探る。
目次
- 序章 束の間の少年—“少年知”の輪郭(ピーターパン;少年の「類似体」)
- 第1章 不思議さのさなかを生きる—寺田寅彦(一八七八〜一九三五年):永遠の科学少年(少年が生きる不思議さの感覚;多様な現象を見る眼の形成;自己組織化する世界のなかで;感性による推論)
- 第2章 身の丈を一歩超え続ける—アンリ・マティス(一八六九〜一九五四年):終わりのない工夫の連鎖(「ふんわりとした解放感」の人;色の発見;時代の偶然;相棒)
- 第3章 成熟しないシステム—坂口安吾(一九〇六〜一九五五年):人間の番外地(無垢の魂;おのずと欠落していくものへの快と「非哀」;“束の間の少年”の結晶体;異系発達の者たちの傍らにいる安吾)
- 終章 オートポイエーシス少年—哲学の彼方へ(オートポイエーシスとは何か;オートポイエーシスの応用)
「BOOKデータベース」 より