漱石の表現 : その技巧が読者に幻惑を生む

書誌事項

漱石の表現 : その技巧が読者に幻惑を生む

岸元次子著

(近代文学研究叢刊, 53)

和泉書院, 2014.8

タイトル読み

ソウセキ ノ ヒョウゲン : ソノ ギコウ ガ ドクシャ ニ ゲンワク オ ウム

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注記

参考文献: p335-341

内容説明・目次

内容説明

作品『それから』の、指輪に載る“真珠”や、長く密にどうどうと家を包んで降る“雨”などに、ユニークで未見の読みを論じる。その他「前期三部作」から、風や雲、竹などの自然、身の回りの小道具類の象徴性を拾いあげ、色の持つ象徴性を作品『虞美人草』を通して追究する。作品『坑夫』や『道草』を彩るユニークな換喩表現を読みとる。本論究の投じる一石は、作品『心』に仕上がりを見せる漱石「後期三部作」の構成に、スチーヴンソンの『ジーキル博士とハイド氏』との顕著な重なりを論究するなどなど、漱石の新聞小説から長編十作品について、その表現、表記等の特色を徹底して追究し、「漱石の表現や作品構造が、その小説技法が、“読者の幻惑”を生む。」と論じる。

目次

  • はじめに 作品即ち作者の表現
  • 第1部 漱石の表現
  • 第2部 作品に描かれる象徴
  • 第3部 後期三部作における語りの転換
  • 第4部 顕著に見られる視点の転換
  • まとめ 幻惑を生み出す表現

「BOOKデータベース」 より

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詳細情報

  • NII書誌ID(NCID)
    BB16413055
  • ISBN
    • 9784757607156
  • 出版国コード
    ja
  • タイトル言語コード
    jpn
  • 本文言語コード
    jpn
  • 出版地
    大阪
  • ページ数/冊数
    viii, 345p, 図版 [1] 枚
  • 大きさ
    22cm
  • 分類
  • 件名
  • 親書誌ID
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