江戸名所図屏風を読む
著者
書誌事項
江戸名所図屏風を読む
(角川選書, 547)
KADOKAWA, 2014.9
- タイトル別名
-
江戸名所図屏風 (えどめいしょずびょうぶ) を読 (よ) む
- タイトル読み
-
エド メイショズ ビョウブ オ ヨム
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注記
折り込図1枚(「江戸名所図屏風」左隻 ; 出光美術館蔵)
主要参考文献: p244-258
内容説明・目次
内容説明
江戸初期の屏風には珍しい、デフォルメされた江戸湊とそのウォーターフロントの景観。元吉原の遊郭、かぶき者の喧嘩、日本橋界隈や木挽町の茶屋・歌舞伎小屋・湯女風呂の賑わい、おびただしい数の水辺の船遊びなど、この屏風には遊興・歓楽的な雰囲気に満ち溢れている。その要の位置に一邸だけ描かれた武家屋敷、幕府水軍の御船手頭向井将監邸。これらはなぜ描かれたのか。その歴史推理から注文主・制作年代を初めて解明する。
目次
- 1 歴博本「江戸図屏風」をめぐる近年の動向—新たな読解へ
- 2 出光本「江戸名所図屏風」の研究史
- 3 動物で浮かび上がる景観年代—運送手段としての馬と牛
- 4 浅草三十三間堂の創建—景観・制作年代の上限は寛永二十年
- 5 「江戸名所図屏風」の全体的読解へ
- 6 「船遊び」と幕紋の船—船の読解
- 7 向井将監家の人々—注文主を絞り込む
- 8 十七世紀中頃の「かぶき者」—人物表現と風俗の読解
- 9 注文主—「かぶき者」の趣味と願望
「BOOKデータベース」 より