近世刊行軍書論 : 教訓・娯楽・考証

書誌事項

近世刊行軍書論 : 教訓・娯楽・考証

井上泰至著

笠間書院, 2014.9

タイトル別名

The publication of military books in early modern Japan

近世刊行軍書論 : 教訓娯楽考証

タイトル読み

キンセイ カンコウ グンショロン : キョウクン ゴラク コウショウ

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注記

学位論文『近世刊行軍書の研究』 (上智大学) に補説を加えたもの

文献あり

内容説明・目次

内容説明

「娯楽」「教訓」「歴史」「軍学」の諸要素が渾然としていたため、近世軍書は、近代的な制度である、文学研究・思想史研究・倫理学研究・歴史研究のどの研究分野からも継子扱いされてきた。本書はそれらの諸分野を超え近世軍書の流れ、性格を考え、小説史に果たしてきた役割を論じていく。

目次

  • 第1章 近世刊行軍書の全体像(近世刊行軍書の沿革;近世刊行軍書年表稿)
  • 第2章 読み物的刊行軍書の成立と展開—付、西鶴小説との関係(寛文期仕官軍学者の写本軍書—『慶長軍記』『朝鮮征伐記』;読み物的刊行軍書の確立—『北条九代記』を中心に;読み物的刊行軍書の展開—遠山信春の軍書制作;読み物的刊行軍書から通俗史書へ—『本朝通紀』を例に;西鶴武家物と刊行軍書—『武道伝来記』への一視角)
  • 第3章 娯楽と考証への分化—付、初期読本との関係(通俗刊行軍書作家馬場信意の執筆態度—『朝鮮太平記』を例に;偽書的刊行軍書の諸問題—『東国太平記』を例に;軍学の学問化と軍書制作—文禄・慶長の役関係軍書における小早川/隆景像;享保以降の軍書の傾向と読本の時代設定;庭鐘読本と軍書;『雨月物語』の時代設定と主題;鳩と白龍—『八犬伝』と源氏神話)

「BOOKデータベース」 より

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