書誌事項

文豪と京の「庭」「桜」

海野泰男著

(集英社新書, 0769F)

集英社, 2015.1

タイトル別名

文豪と京の庭桜

タイトル読み

ブンゴウ ト キョウ ノ「ニワ」「サクラ」

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内容説明・目次

内容説明

「仙洞御所庭園」を“美しい老いた狂女”に喩えた三島、「糺の森」に子規を失った“心の寒さ”を覚えた漱石、「平安神宮」の紅枝垂れ桜に“エロスへの憧憬と拝跪”を秘めた谷崎…。日本の近代文学を彩る文豪たちは皆、京都の情景に魅せられ、自らの作品にそれを描いてきた。本書は、祇園の夜桜や竜安寺の石庭など、誰もが知る京都の新たな魅力を、数々の名作を手がかりに描き出す。また、京の「庭」「桜」という新たな視点から文豪を捉え直すことで、彼らの知られざる本質を明らかにした一冊である。

目次

  • 第1部 桜(平安神宮“『細雪』の紅枝垂”—谷崎潤一郎・川端康成;円山公園“祇園の夜桜”—丸谷才一・九鬼周造;常照皇寺“九重桜”—福永武彦・芝木好子)
  • 第2部 庭1—社寺(下鴨神社“京に着ける夕”—夏目漱石・高浜虚子;青蓮院“楠の巨木”—永井荷風・芥川龍之介;竜安寺“石庭を読み解く”—志賀直哉・井上靖・立原正秋)
  • 第3部 庭2—御所・離宮(紫宸殿南庭“京の一〇日間”—森鴎外;仙洞御所“「静寂」の庭”—三島由紀夫;修学院離宮“帝王の庭”—大佛次郎;桂離宮“美の意匠”—野上豊一郎・和辻哲郎・井上靖)

「BOOKデータベース」 より

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