書誌事項

アメリカのデモクラシー

トクヴィル著 ; 松本礼二訳

(ワイド版岩波文庫, 382-385)

岩波書店, 2015

  • 第1巻上
  • 第1巻下
  • 第2巻上
  • 第2巻下

タイトル別名

De la démocratie en Amérique

タイトル読み

アメリカ ノ デモクラシー

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注記

標題紙に岩波文庫のシリーズ番号あり(34-009-2, 34-009-3, 34-009-4, 34-009-5)

内容説明・目次

巻冊次

第1巻上 ISBN 9784000073820

内容説明

フランスの政治思想家トクヴィル(一八〇五‐五九)が、アメリカ社会全般の透徹した分析を通して、広い視野で近代デモクラシーを論じた、現代の民主主義を考えるにあたって読み直すべき古典的名著

目次

第1部(北アメリカの地形;出発点について、またそれがイギリス系アメリカ人の将来に対してもつ重要性について;イギリス系アメリカ人の社会状態;アメリカの人民主権原理について;連邦政府について語る前に個々の州の事情を研究する必要性;合衆国における司法権とその政治社会に対する作用について;合衆国の政治裁判について;連邦憲法について)
巻冊次

第1巻下 ISBN 9784000073837

内容説明

本巻に収めた第二部では、大国となりつつある米国で、デモクラシーが前例のない規模の大きさで機能するには何が問題となるかを検証、後世の米ソ対立を予言する文章で締めくくる。「いつの日か世界の半分の運命を手中に収めることになるように思われる」。(全四冊)

目次

第2部(合衆国では人民が統治するとまさしく言える事情;合衆国の政党について;合衆国における出版の自由について;合衆国の政治的結社について;アメリカの民主政治について;アメリカ社会が民主政治から引き出す真の利益は何か;合衆国における多数の全能とその帰結について;合衆国で多数の暴政を和らげているものについて;合衆国で民主的共和政の維持に役立っている主な原因について;合衆国の国土に住む三つの人種の現状と予想されるその将来に関する若干の考察)
巻冊次

第2巻上 ISBN 9784000073844

内容説明

第一巻(一八三五年)でアメリカのデモクラシーの形成過程とその政治制度の運用について精緻な分析を行ったトクヴィルは、五年後に刊行した第二巻では、デモクラシーが人々の知的運動、感情、道徳などに及ぼした影響について考察する。

目次

  • 第1部 デモクラシーが合衆国における知的運動に及ぼす影響(アメリカ人の哲学、その方法について;民主的諸国民における信仰の主要な源泉について;アメリカ人はなぜ彼らの父祖であるイギリス人より一般観念に適応し、これを好むのか;アメリカ人が政治における一般観念にフランス人ほど熱中したことがかつてないのはなぜか ほか)
  • 第2部 デモクラシーがアメリカ人の感情に及ぼす影響(民主的諸国民が自由より平等に一層熱烈で一層持続的な愛着を示すのはなぜか;民主国における個人主義について;個人主義が他の時代以上に民主革命の後に著しいのはどうしてか;アメリカ人は自由の諸制度によってどのように個人主義と闘っているか ほか)
巻冊次

第2巻下 ISBN 9784000073851

内容説明

一国の人民の境遇が平等になるにつれて、個人はより小さく見え、社会はより大きく映る—トクヴィル(一八〇五‐五九)は、国民の平等化が進んだ民主的国家にこそ生じる強力な専制政府の脅威を予言、個人の自由の制度的保障を主張する。

目次

  • 第3部 デモクラシーが固有の意味の習俗に及ぼす影響(境遇が平等になるにつれて、どのように習俗を和らぐか;デモクラシーはアメリカ人の普段の付き合いをどのように簡素でくつろいだものにするか;アメリカ人が自分の国ではあれほど神経質でないのに、われわれのところに来ると傷つきやすくなるのはなぜか;これまでの三章の帰結;デモクラシーは従僕と主人の関係をどのように変えるか ほか)
  • 第4部 民主的な観念と感情が政治社会に及ぼす影響について(平等は本来人間に自由の諸制度への好みを与える;民主的諸国民の政府についての考えは本来権力の集中に好意的であること;民主的諸国民の感情は彼らを権力の集中に向かわせる点で彼らの観念と一致すること;民主的国民を権力の集中に向かわせることになるか、それともこれを避けさせるか、これを決めるいくつかの特殊、偶然の原因について;今日のヨーロッパ諸国では、主権者の地位がどんなに不安定であろうと、主権者の権力は増大しつつあること ほか)

「BOOKデータベース」 より

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