緋色の時代
Author(s)
Bibliographic Information
緋色の時代
(小学館文庫)
小学館, 2004.10
- 上
- 下
- Title Transcription
-
ヒイロ ノ ジダイ
Available at / 3 libraries
-
Science and Technology Library, Kyushu University
上913.6/F 89031112014020408,
下913.6/F 89031112014020411 -
No Libraries matched.
- Remove all filters.
Search this Book/Journal
Note
「週刊ポスト」(1999年5月28日号-2001年8月10日号)に連載された小説を加筆・修正し2002年1月に刊行された同名の単行本を文庫化したもの
Description and Table of Contents
- Volume
-
上 ISBN 9784094043228
Description
一九八六年四月、アフガニスタン東部・パンジシール渓谷。物語は、この辺境の地に胎動を始める。ソ連の特殊部隊(スペツナズ)のメンバーとしてアフガン・ゲリラ殲滅作戦に従事していた四人は、ロシア正教異端派(ラスコルニキ)の儀式にのっとり、血の契りを交わした。それから十四年を経た二〇〇〇年、共産主義を棄てたロシアの地方都市エカテリンブルグで、四人は対立するマフィア・グループの構成員として、皮肉な再会を果たす。アフガンの血盟は、いまや避けられぬ殺戮の宿命となって、石畳を深紅に塗らすのだった。最後に生き残るのは誰なのか—。
- Volume
-
下 ISBN 9784094043235
Description
アフガンツィとは、アフガン帰還兵のことを指す。社会主義防衛のため血みどろで戦ったアフガンツィは、ロシア崩壊後はマフィアと化し、麻薬・売春の利権をめぐって抗争を繰り返すようになった。アフガーニとはCIAの支援を受けてアフガン戦争に従軍したアラブ志願兵を指す。そう、オサマ・ビンラディンのように。アフガン戦争が終わり使用後のコンドームのようにアメリカに棄てられたアフガーニは、麻薬栽培で得た資金をもとに攻撃を始めた。冷戦崩壊後の大国への、棄てられたものたちの復讐戦。そう、すべてはアフガンから始まったのだ—。
by "BOOK database"