探偵小説のペルソナ : 奇想と異常心理の言語態
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探偵小説のペルソナ : 奇想と異常心理の言語態
双文社出版, 2015.2
- タイトル読み
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タンテイ ショウセツ ノ ペルソナ : キソウ ト イジョウ シンリ ノ ゲンゴタイ
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注記
主要参考文献: p276-282
内容説明・目次
内容説明
三遊亭円朝、黒岩涙香、村山槐多から江戸川乱歩、横溝正史、小栗虫太郎、高木彬光へと繋がるテクストの系譜を辿り、探偵と、彼に対する犯罪者のペルソナ造型を中心に、都市型近代文学の表現コードを確立して多くの読者を獲得した“探偵小説”の魅力を検証する。
目次
- 探偵小説をめぐるペルソナ問題の流れと切り口
- 第1部 翻案コードの表象としてのペルソナ(薔薇と麻酔の翻案文体—三遊亭円朝『欧州小説 黄薔薇』論;都市を駆ける人獣—黒岩涙香『怪の物』、村山槐多『悪魔の舌』、そして江戸川乱歩『人間豹』への系譜;翻案ミステリのテクストストラテジー—江戸川乱歩『幽霊塔』論)
- 第2部 モダニズムが煽る異常心理構造としてのペルソナ(水族館幻想の昭和モダニズム—江戸川乱歩『パノラマ島奇談』を中心に;探偵小説ジャンルの普及と医科学言説—江戸川乱歩『孤島の鬼』の言語態分析;異常心理の培養—横溝正史『真珠郎』論)
- 第3部 断絶と継承のジャンル文体が生み出すペルソナ(“密林”の文体—小栗虫太郎『紅軍巴蟆を越ゆ』論;戦後文学としての“本格推理”—横溝正史『本陣殺人事件』再考;江戸川乱歩『影男』論—江戸川乱歩の戦後)
「BOOKデータベース」 より