拉致と決断
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拉致と決断
(新潮文庫, 10216,
新潮社, 2015.4
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ラチ ト ケツダン
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Note
平成24年刊を加筆・修正し、「拉致、その日」「さらに三年」を新たに書き下ろしたもの
Description and Table of Contents
Description
恋人と語らう柏崎の浜辺で、声をかけてきた見知らぬ男。「煙草の火を貸してくれませんか」。この言葉が、“拉致”のはじまりだった—。言動・思想の自由を奪われた生活、脱出への希望と挫折、子どもについた大きな嘘…。夢と絆を断たれながらも必死で生き抜いた、北朝鮮での24年間とは。帰国から10年を経て初めて綴られた、衝撃の手記。拉致の当日を記した原稿を新たに収録。
Table of Contents
- 拉致、その日—一九七八年七月三十一日
- 絶望そして光—このまま死ぬわけにはいかない
- 人質—日本に引き留めようとする家族とも「戦わ」なければならなかった
- 自由の海に溺れない—日本の自由は、私たちに興奮と戸惑いをもたらした
- 自動小銃音の恐怖—この地の戦争に巻き込まれ、犬死するのが口惜しかった
- 生きて、落ち合おう—これは父さんとおまえだけの秘密だよ
- 煎った大豆を—配給が途絶えたという話が耳に入るようになった
- 飢えの知恵—その男は小魚をわしづかみにして、洋服のポケットにねじ込んでいた
- 配給だけでは食えない—私はトウモロコシが一粒落ちていても、拾うようになった
- 望郷—丘の景色のむこうには、海があるような気がしてならなかった〔ほか〕
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