「文芸復興」の系譜学 : 志賀直哉から太宰治へ

書誌事項

「文芸復興」の系譜学 : 志賀直哉から太宰治へ

平浩一著

笠間書院, 2015.3

タイトル別名

A genealogy of "Bungei-fukko" : from Shiga Naoya to Dazai Osamu

文芸復興の系譜学 : 志賀直哉から太宰治へ

A genealogy of Bungei-fukko : from Shiga Naoya to Dazai Osamu

「文芸復興」を軸とした昭和文学形成の研究 : ジャーナリズムとの関わりを中心に

文芸復興を軸とした昭和文学形成の研究 : ジャーナリズムとの関わりを中心に

タイトル読み

「ブンゲイ フッコウ」ノ ケイフガク : シガ ナオヤ カラ ダザイ オサム エ

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注記

博士学位論文「「文芸復興」を軸とした昭和文学形成の研究--ジャーナリズムとの関わりを中心に」 (早稲田大学, 2011年度) を再構成し、加筆・改訂を施したもの

主要参考文献一覧: p321-329

索引: 巻末p1-9

内容説明・目次

内容説明

戦後文学や現代文学の礎が築かれた、1935年を軸とする前後5年間に巻き起こった「文芸復興」を検証することから、近代日本の文学史自体を相対化し、見直していく。戦後文学・現代文学の読解の新たな可能性を導き出していく書。

目次

  • 第1部 文学史の形成と「文芸復興」—平野謙の文学史観を中心とする戦後研究の検証(戦後批評と「文芸復興」—一九五〇年代;純文学論争への道程—一九六〇年代;「神話」化された「文芸復興」—一九七〇年代以降)
  • 第2部 「純文学」外の要素と「文芸復興」—ジャーナリズム・大衆文学を中心に(企図された「文芸復興」—志賀直哉「萬暦赤絵」にみる既成作家の復活;「円本ブーム」後のジャーナリズム戦略—『綜合ヂヤーナリズム講座』を手がかりに;読者意識と「大衆文学」—純文学飢餓論争にみる「文芸復興」の底流;黙殺される「私小説」—直木三十五「私 眞木二十八の話」にみる文学ジャンルの問題)
  • 第3部 「モダニズム文学」の命脈と「文芸復興」—「新興芸術派」の位置(「文芸復興」期における「新興芸術派」の系譜—龍胆寺雄から太宰治へ;「文芸復興」期における文学賞の没落と黎明—「『改造』懸賞創作」と「芥川龍之介賞」;「ナンセンス」をめぐる戦略—井伏鱒二「仕事部屋」の秘匿と「山椒魚」の作家の誕生;「私」をめぐる問題—牧野信一「蚊」にみる「文芸復興」の一源泉)
  • 第4部 「文芸復興」からみる太宰治—新進作家の登場(「通俗小説」の太宰治—黒木舜平「断崖の錯覚」の秘匿について;生成する“読者”表象—太宰治「道化の華」の小説戦略;市場の芸術家の「復讐」—「道化の華」と消費社会)

「BOOKデータベース」 より

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