書誌事項

乱歩ワールド大全

野村宏平著

洋泉社, 2015.4

タイトル別名

Rampo world

タイトル読み

ランポ ワールド タイゼン

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注記

江戸川乱歩作品リスト: p280-286

主要参考文献: p287

内容説明・目次

内容説明

キャラクター論、トリック分類、マンネリズムと様式美…乱歩狂(マニア)が全著作を超解剖!渾身の大乱歩論!!

目次

  • 第1章 キャラクター論—乱歩世界の住人たち(高等遊民—乱歩の探偵キャラの源流;探偵—乱歩作品の名探偵第一号は誰か;怪人—神出鬼没、大胆不敵な好敵手の幼児性;美女—投影された乱歩のフェティシズム;美少年・美青年—作品に描かれた同性愛的描写;幼児—幼児の描写の名手・乱歩)
  • 第2章 キーワードから読み解く作家・乱歩(変身願望—生涯抱き続けたコスプレ願望;隠れ蓑願望と厭人病—根底に流れる「引きこもり」思想;胎内願望—押入れの中の享楽;覗き趣味—人間の本性をすき見する;レンズ嗜好—異世界の入り口としての装置;浅草趣味—犯罪嗜好者のおもちゃ箱;見世物趣味—愛着と郷愁のモチーフ;ユートピア願望—パノラマ趣味が生んだ人工楽園;人形愛—人工物に込められた永遠の美;性的倒錯—繰り返し描かれたフェティシズムの淫楽;残虐嗜好—郷愁としてのグロテスク;探偵小説趣味—名探偵たちへのオマージュ;怪奇趣味—表現方法としての怪奇的演出;自己愛—自己蒐集とセルフパロディと自虐性)
  • 第3章 乱歩作品類別トリック集成(犯人(または被害者)の人間に関するトリック;犯人が現場に出入りした痕跡についてのトリック;犯行の時間に関するトリック;凶器と毒物に関するトリック;人および物の隠し方トリック;その他各種トリック;暗号記法の種類;異様な動機;トリッキイな犯罪発覚の手がかり;結末のパターン)
  • 第4章 シチュエーションの様式美—偉大なるマンネリズム(活劇的なシチュエーション;犯人が被害者や探偵に恐怖や警告を与えたり、世間が騒ぐのを見て楽しむシチュエーション;エロティックなシチュエーション)
  • 第5章 探偵作家・乱歩クロニクル(乱歩前史—作家デビューまで;初期作品の時代—本格ものから変格探偵小説へ;絶頂期—代表作連発も低い自己評価;通俗長編の時代—探偵小説ブームを牽引;戦時中—旧作の発禁と厭人病の克服;戦後時代—日本の本格長編ミステリ時代の到来)

「BOOKデータベース」 より

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