大東亜戦争敗北の本質
著者
書誌事項
大東亜戦争敗北の本質
(ちくま新書, 1132)
筑摩書房, 2015.7
- タイトル別名
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大東亜戦争敗北の本質
- タイトル読み
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ダイトウア センソウ ハイボク ノ ホンシツ
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注記
参考文献一覧: p222
内容説明・目次
内容説明
なぜ日本は大東亜戦争に敗れたのか。情報・対情報・兵站の軽視、そしてそれを招いた科学的思考の欠如、日露戦争辛勝以来の組織の制度疲労がまず原因として挙げられる。だが数々の失敗を検証するなかで見えてくるのは、戦略がまったく欠落していたこと、そして何より失敗から学ばず、その失敗を「なかったこと」にしてしまう、帝国陸海軍の自己革新能力の劣化と喪失であった。戦史研究に長年携わってきた著者が、戦後七十年の今こそ、敗北の裏にあったものは何かを問いなおす。
目次
- 第1章 情報と兵站(戦略と戦術;情報・対情報とは何か;兵站の重要性)
- 第2章 開戦までの経緯(開戦前の日本の国力;国力をどう判断したのか)
- 第3章 「シーレーン防衛」破綻の原因(開戦前の船舶損耗見積;会戦後の船舶損耗の実態;シーレーン防衛失敗の理由)
- 第4章 「白兵銃剣突撃主義」採用の誤り(「日露戦史」編纂過程における瑕疵;『歩兵操典』の改訂に見る不可思議;『戦役統計』による日露戦争の実相の検証;その他の「典範令」の制定に見る帝国陸軍の硬直性)
- 第5章 戦争指導の不徹底(開戦前の戦争指導構想;「今後採ルヘキ戦争指導ノ大綱」;希望的観測によるミス)
- 第6章 ガダルカナル島への航空基地設定(初期侵攻作戦終了後の動き;ガダルカナル島の戦い;奪取失敗・壊滅から撤退へ;陸軍の問題点)
- 第7章 戦争末期の陸海軍の迷走(帝国海軍の隠蔽体質—海軍乙事件;大戦略が欠落した陸軍—大陸打通作戦)
「BOOKデータベース」 より