丸山眞男と田中角栄 : 「戦後民主主義」の逆襲
著者
書誌事項
丸山眞男と田中角栄 : 「戦後民主主義」の逆襲
(集英社新書, 0794A)
集英社, 2015.7
- タイトル別名
-
丸山眞男と田中角栄 : 戦後民主主義の逆襲
- タイトル読み
-
マルヤマ マサオ ト タナカ カクエイ : 「センゴ ミンシュ シュギ」ノ ギャクシュウ
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注記
丸山眞男・田中角栄対照年譜: p213-222
内容説明・目次
内容説明
軍国ファシズムを告発した戦後民主主義の思想的支柱・丸山眞男と、憲法改正には目もくれず民衆の生活向上に邁進した“コンピューター付きブルドーザー”田中角栄。辺境の少数者や、共同体のはぐれ者まで含めた、庶民が担うデモクラシーこそ政治の根幹であるとし、戦争体験とその悔恨を原点に、戦後日本を実践・体現した二人の足跡を振り返る。右傾化への道を暴走する安倍政権が「戦後レジームからの脱却」を唱える今こそ、国家による思惟の独占を阻み、闘い続けるための可能性を問う、闘争の書。
目次
- 第1章 戦争は罪である—丸山と角栄の二等兵体験(戦後民主主義を体現するふたり;岸信介と中曽根康弘の戦争 ほか)
- 第2章 はみ出し者の民主主義—丸山学派と田中派(敗戦を直感した角栄;経済官僚と軍事官僚 ほか)
- 第3章 市民か庶民か有象無象か—丸山思想から角栄を解読する(デモクラシーとは少数意見の保護である;角栄は少数派を多数派にしようとした ほか)
- 第4章 精神のリレーと断絶—民主主義の実践者たちの系譜(小田実、辻元清美、雨宮処凛;悔恨共同体から「『丸山眞男』をひっぱたきたい」へ ほか)
- 第5章 民主主義の永久革命—「超国家主義の論理と心理」『日本列島改造論』そして未来へ(敗戦直後の精神的事件;角栄的農村の民主化と、丸山的自由な主体 ほか)
「BOOKデータベース」 より