松本清張「明治」の発掘 : その推理と史眼
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松本清張「明治」の発掘 : その推理と史眼
風詠社 , 星雲社(発売), 2015.7
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松本清張明治の発掘 : その推理と史眼
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マツモト セイチョウ メイジ ノ ハックツ : ソノ スイリ ト シガン
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Note
主な引用・参考文献: p365-366
Description and Table of Contents
Description
1000余の清張作品に、明治を通史的に描いたものはない。本書は、一連の明治ものを読み、松本清張の「明治」認識をたどる初の試みである。そこに、史料・時代・人間を鋭く見抜く、清張の「推理眼」「史眼」を見る。
Table of Contents
- 第1章 明治の序幕—『幕末の動乱』を読む(コメ依存からカネ支配への激流;吉宗原理主義と田沼現実主義 ほか)
- 第2章 古代律令制のコピー—明治維新の発想(「宰相論」から見た維新政権論;「征韓論」分裂—西郷の敗北、大久保独裁への道 ほか)
- 第3章 「軍権天皇」の復活、民権暴圧—明治国家の設計(「天皇の軍隊」づくり—軍人勅諭の策定を追う)
- 第4章 明治の希望—民権・民党の弱点にもメス(初期議会前後の攻防—土佐派議員らの裏切りと兆民;士族出身指導者の限界を糾明する ほか)
- 第5章 「蒼古たる殿堂」と化す帝国大学—明治の黄昏(ナゾの多い哲学館事件)
- 第6章 「万世一系」天皇制の探求(「万世一系」の虚実と支えた構造の探求;明治以後、天皇制は変わった—「軍権」への変質と破綻を追う ほか)
- 第7章 清張の戦争観—戦争への道、「生き残ったもの」の苦悩を描く(日清戦争は「朝鮮問題」—京城事変の位置づけ;「生き残ったもの」の悲しみ、苦悩、怒りを描く—その戦争は、生活人にとって何だったのか ほか)
- 終章 清張の「推理眼」と「史眼」(初期作品についての評価を洋;清張の歴史小説論、推理小説論 ほか)
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