革新幻想の戦後史
著者
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革新幻想の戦後史
(中公文庫, [た-74-2],
中央公論新社, 2015.9
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カクシン ゲンソウ ノ センゴシ
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注記
主要参考文献: 下p342-368
2011年10月刊を上下に分冊し補論を追加したもの
叢書番号はブックジャケットによる
内容説明・目次
- 巻冊次
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上 ISBN 9784122061729
内容説明
戦後社会を席捲した「左派でなければ知的ではない」という空気“革新幻想”はどのようなものだったのか。渦中を見てきた社会学者が自分史と交差させながら、膨大な文献と聞き取り調査を駆使して立体的に描き出す。第一三回読売・吉野作造賞受賞作。文庫版上巻には補論「昭和戦前期「左傾学生」の群像—統計的考察」を増補。
目次
- 1章 悔恨共同体と無念共同体(三島由紀夫が描いた都知事選;北一輝の弟;有田八郎と北〓(れい)吉)
- 2章 『世界』の時代(民主社会党と雑誌『自由』の不運;どれだけ読まれていたか;『世界』のアップ・アンド・ダウン;小春日和)
- 3章 進歩的教育学者たち(牙城・東大教育学部;教育社会学者との確執;どこかおかしい教育学;知識人の欲望と教育学支配)
- 4章 旭丘中学校事件(北小路昂と北小路敏;「おい!おっさん、早く書かんか」;皇国少年と平和・民主少年)
- 補論1 昭和戦前期「左傾学生」の群像—統計的考察
- 巻冊次
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下 ISBN 9784122061736
内容説明
大学キャンパスを支配した“革新幻想”は、何をもたらし、どのようなねじれが生じたのか。そしてインテリと大衆の境目がなくなった現在、社会はどこへ向かうのか。左派と保守の二項対立では要約できない「あの時代の空気」を様々な切り口から掬い上げる。文庫版下巻には補論「鉄のトライアングル—進歩的文化人・岩波・朝日」を増補。
目次
- 5章 福田恆存の論文と戯曲の波紋(福田恆存と清水幾太郎;「解つてたまるか!」;進歩的文化人をめぐる攻防)
- 6章 小田実・ベ平連・全共闘(颯爽たるデビュー;小田実とベ平連;歴史のなかで見る全共闘)
- 7章 知識人界の変容(大学解体論と大学教授叩き;知識人概念の拡散;保守系オピニオン誌の擡頭)
- 終章 革新幻想の帰趨(石坂洋次郎の時代;草の根革新幻想;大衆モダニズムの帰結)
- 補論2 鉄のトライアングル—進歩的文化人・岩波・朝日
「BOOKデータベース」 より