マカベア戦記 : ユダヤの栄光と凋落

書誌事項

マカベア戦記 : ユダヤの栄光と凋落

秦剛平著

(学術選書, 072, 074)

京都大学学術出版会, 2015.11-2016.3

タイトル読み

マカベア センキ : ユダヤ ノ エイコウ ト チョウラク

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注記

ユダヤ史年表: 上: p230-231, 下: p260-261

参考文献: 下: p247-[253]

内容説明・目次

巻冊次

上 ISBN 9784876988723

内容説明

ユダヤ人たちはセレウコス朝シリアの支配下におかれていたが、前167年にアンティオコス四世の命を受けた役人たちが父祖伝来のユダヤ教を棄て、「異教の祭壇」に豚を捧げるよう強要する。この冒涜行為に対し、祭司マッタティアスと息子ユーダス・マッカバイオスらが決起し、世に言う「マカベア戦争」が起こる。手に汗握るユダヤ王朝存亡を描く歴史資料を丹念に読み解きながら、ユダヤ人たちの命運を分けた時代の真相にせまる。

目次

  • 第1章 マカベア戦争(その一)—ハスモン一族の反乱からユーダス・マッカバイオスの死まで(主資料となるマカベア第一書はプロパガンダ文書;『古代誌』第一二巻の補助資料となるものは;ダマスコのニコラオスとその著作;前三世紀の後半から前二世紀の後半へ;前大祭司ヤソーンと大祭司メネラオスの角逐 ほか)
  • 第2章 マカベア戦争(その二)—ヨナテースの登場(ヨナテース、後継の指導者になる;平和の一時的な到来;アンティオコスの子アレクサンドロス、王を僭称する;デーメートリオス一世、ヨナテースに書簡を送る;アレクサンドロス、ヨナテースを大祭司に任命する ほか)
巻冊次

下 ISBN 9784876988747

内容説明

マカベア戦争後ユダヤは独立し、ハスモン朝(前144‐37年)が始まる。前104年アレクサンドロス・ヤンナイオスが王位に即くと、その支配はかつてのユダヤ王国の栄光を取り戻すが、それもつかの間内紛が続き、ついにはローマが介入し、ポンペイウスがエルサレムを占領するに及んで、神殿は占拠され終焉を迎える。旧約聖書外典・偽典の『マカベア書』、ヨセフス『ユダヤ古代誌』を手がかりに、ユダヤの栄光と凋落への道を描き出す。

目次

  • 第3章 ハスモン家の支配(ユダヤの独立とシモーン(前一四四‐一三六年);ヒュルカノス一世(前一三六‐一〇五年);アリストブーロス一世(前一〇五‐一〇四年);アレクサンドロス・ヤンナイオス(前一〇四‐七八年);アレクサンドラ・サロメ(前七七‐六九年) ほか)
  • 第4章 ヘロデの登場とハスモン家の終焉(アリストブーロス二世の子アレクサンドロスの抵抗;アリストブーロス二世の抵抗と敗北;ガビニウスのエジプト遠征;金、金、金—エルサレム神殿と金の延べ棒の隠し場所;ディアスポラのユダヤ人たちの富とその影響力 ほか)

「BOOKデータベース」 より

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