レジリエント・ヘルスケア : 複雑適応システムを制御する
著者
書誌事項
レジリエント・ヘルスケア : 複雑適応システムを制御する
大阪大学出版会, 2015.11
- タイトル別名
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Resilient health care
レジリエントヘルスケア
- タイトル読み
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レジリエント ヘルスケア : フクザツ テキオウ システム オ セイギョ スル
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注記
参考文献: p281-311
内容説明・目次
内容説明
これまで、医療安全向上には「失敗の原因を特定し、それに対策をほどこすことによって失敗をなくす」というアプローチがとられてきた。失敗には特定の原因があると考えられてきたからだ。しかし、この伝統的なアプローチが成果をあげているとは言い難い。この閉塞感の打破が期待されるのがレジリエンス・エンジニアリングである。成功も失敗もその起源は同じであり、「うまくいっていることに着目し、事故の発生を待つことなく先行的に対応し、うまくいくことを増やす」というアプローチがその鍵となる。本書ではこのアプローチを医療に応用するための理論と手法を解説する。
目次
- 第1部 複数利害関係者と多重システムの複合体としてのヘルスケア(ヘルスケアをレジリエントにするために:Safety‐1からSafety‐2へ;レジリエンス、第2の物語、および患者安全の進歩;ヘルスケアにおけるレジリエンスと安全;結ばれるか決別か ほか)
- 第2部 レジリエンスが個人、グループ、組織の中で占める位置(集中治療室におけるレジリエンス:ジュネーブ大学病院の事例;社会技術環境における熟達化、柔軟性、レジリエンスの調査:ロボット手術に関するケーススタディ;規制とヘルスケアのレジリエンスを調和させる ほか)
- 第3部 レジリエント・ヘルスケアの特性と実践例(レジリエンスと成功を切り離して考える;患者安全における適応行動と標準化;患者のエンパワーメント促進とヘルスケアシステムのレジリエンス向上のためのPROMsの活用 ほか)
「BOOKデータベース」 より