珠玉百歌仙
著者
書誌事項
珠玉百歌仙
(講談社文芸文庫, [つE7])
講談社, 2015.11
- タイトル別名
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珠玉百歌仙
- タイトル読み
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シュギョク ヒャクカセン
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注記
シリーズ番号はブックジャケットによる
内容説明・目次
内容説明
日本の詩歌のすべてに、あまねく愛惜と畏敬の眼をそそぎ、鬱然たる一大詞華集を創り上げることこそ、言語藝術、殊に韻文定型詩に關る人すべてに通じる今生の「夢」ではなからうか—斉明天皇から吉田兼好、森鴎外まで、約十二世紀にわたる百十二首を精選。簡明かつ非凡な批評・鑑賞を施した、塚本アンソロジーの精華。
目次
- 射ゆ獸を認ぐ川邊の若草の若くありきと吾が思はなくに 齊明天皇
- 家にありし櫃に〓(かぎ)刺し藏めてし戀の奴のつかみかかりて 穗積皇子
- 蜻蛉羽の袖振る妹を玉くしげ奥に思ふを見たまへ吾が君 湯原王
- 雄神河紅にほふ嬢子らし葦付き採ると瀬に立たすらし 大伴家持
- 道に逢ひて咲まししからに零る雪の消なば消ぬがに戀ふとふ吾妹 聖武天皇
- ほととぎす鳴くや五月のあやめぐさあやめも知らぬ戀もするかな 讀人知らず
- 名にし負はばいざこととはむ都鳥わが思ふ人はありやなしやと 在原業平
- 蝉の羽のよるの衣はうすけれどうつり香濃くも匂ひぬるかな 紀友則
- かぎりなき思ひのままに夜も來む夢路をさへに人はとがめじ 小野小町
- 夕ぐれは雲のはたてにものぞおもふあまつそらなる人を戀ふとて 讀人知らず〔ほか〕
「BOOKデータベース」 より