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「歌」の精神史

山折哲雄著

(中公文庫, [や-56-2])

中央公論新社, 2015.11

タイトル別名

歌の精神史

タイトル読み

ウタ ノ セイシンシ

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注記

中公叢書 (2006年8月刊) の文庫化

叢書番号はブックジャケットによる

内容説明・目次

内容説明

いま、叙情が危ない。われわれのこころの世界が乾き、叙情を受け容れる器が水漏れをおこしているのではないか。叙情とは、万葉以来の生命のリズムのことだ。日常の言葉を詩の形に結晶させる泉のことだ。それが危機に瀕しているのは、歌の調べが固有のリズムを喪失しているからだ。いまこそ、「歌」の精神を取り戻すときではないか。

目次

  • 空を飛ばなくなった歌—美空ひばりと尾崎豊
  • 「短歌的抒情」の否定と救済—小野十三郎と折口信夫
  • 『サラダ記念日』の衝撃—斎藤美奈子と富岡多惠子
  • 浪花節と演歌—朝倉喬司と春野百合子
  • 『平家物語』の無常観—小林秀雄、唐木順三、石母田正
  • 吉川英治と『平家物語』
  • 挽歌の伝統と「北の螢」—古賀政男と阿久悠
  • 西行と啄木のざわめく魂
  • 道元と白楽天
  • 親鸞の「和讃」
  • 親鸞和讃の今様歌謡
  • 瞽女唄と盲僧琵琶—小林ハルと永田法順
  • 西條八十と北原白秋—日本的叙情

「BOOKデータベース」 より

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