犀星という仮構
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犀星という仮構
森話社, 2016.1
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犀星という仮構
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サイセイ トイウ カコウ
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Note
博士学位申請論文「室生犀星研究 : 自伝小説における虚構性の考察」(早稲田大学大学院, 2011年度) を加筆訂正したもの
Description and Table of Contents
Description
自伝小説を何度も書き換え更新していくことで自身を「仮構」として提示し続けた小説家・室生犀星。他者と自己、虚構と事実の間を往還するその特異な方法論をよみとく。
Table of Contents
- 室生犀星と自伝小説
- “自己”=“虚構”を語ることに目覚める頃—『性に眼覚める頃』刊行まで
- “官能描写”の物語—「海の散文詩」から「海の僧院」へ
- “変態”を表象する“感覚”—「香爐を盗む」の方法
- 記憶を抑圧する“音”“声”—「心臓 退屈な孤独と幽霊に就いて」の感覚
- 女性心理との“交際”—「幾代の場合」論
- “くろがねの扉”を開く室生犀星—“市井鬼”生成の場としての『鐵集』時代
- 完結した物語の弊害—“市井鬼もの”前史としての「あにいもうと」
- “都会の底”に生きる少女たちの行方—「女の図」と連作小説
- 救済なき復讐、漂流する“市井鬼”—「龍宮の掏児」の試み
- 自伝小説の不可能性—純粋小説としての『弄獅子』
- 自伝小説の中の浅草—犀星文学の頂点
- 犀星文学における自己言及性—「蜜のあはれ」の方法
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