小津安二郎の喜び
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小津安二郎の喜び
(講談社選書メチエ, 617)
講談社, 2016.2
- タイトル読み
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オズ ヤスジロウ ノ ヨロコビ
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注記
文献一覧: p296-297
小津安二郎全作品一覧: p301-315
内容説明・目次
内容説明
日本映画史に燦然と輝く名匠・小津安二郎(一九〇三‐六三年)。現存する最古の作品『学生ロマンス若き日』(昭和四年)から遺作となった『秋刀魚の味』(昭和三十七年)まで、今日観ることのできる全三十七作品を貫くものは何か。キャメラという知覚機械の本性を深く理解した小津は、サイレントからトーキーへの移行を越え、白黒からカラーへの転換をも越えて、私たちが生きる現実生活の根底に潜む“永遠の現在”を捉える。小津を愛する著者が共感に満ちた筆致で完成した集大成。
目次
- 第1部 喜劇の静けさ(映画が滑稽であること;微笑の道徳;無力であること;流れ歩く人たち)
- 第2部 低く、水平に視ること(なぜロー・ポジションなのか;サイレントからトーキーへ;映画と声;“在るもの”としての深さ)
- 第3部 不易を観る方法(世相と不易;映画と変わらないもの;豆腐とガンモドキの間;東京に生きる)
- 第4部 色彩映画、至純の華やぎ(色彩喜劇の創造;豊潤の極みへ;死を養う色)
- 小津安二郎は、何を撮り、何を語ったのか
「BOOKデータベース」 より