栄花物語新攷 : 思想・時間・機構
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書誌事項
栄花物語新攷 : 思想・時間・機構
(研究叢書, 471)
和泉書院, 2016.4
- タイトル別名
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栄花物語新攷 : 思想時間機構
- タイトル読み
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エイガ モノガタリ シンコウ : シソウ・ジカン・キコウ
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内容説明・目次
内容説明
魯の春秋にはじまる編年体史書の歴史は、平安朝において日本的な展開を示し、かな散文に出会うことによって日本語の歴史叙述である栄花物語を生み出した。本書では儒教思想に淵源を持つ編年体の時間と機構が、かな散文の文章による作品として実現するさまを探り、また仏教思想の高潮が深く刻印を与えるさまを確かめた。そこには栄花物語の二つの相貌、すなわち「年代記」と「信仰の書」という、異なった相貌が見いだせる。関心を持たれることの少なかった栄花物語が、多様な史的観点から研究可能であり、平安文学ひいては日本文学において重要な作品であることを明らかにする。
目次
- 第1章 編年的時間(編年的時間の思想性と機能性;日本紀略内部の異質性について ほか)
- 第2章 物語の全体性と歴史叙述の部分性(作品の部分性と全体性;固有名詞と歌物語 ほか)
- 第3章 死と信仰(死をめぐる叙述について;死をめぐる叙述について、ふたたび ほか)
- 第4章 技法と思想(系譜記述の問題;はつはなの巻の「むらさきささめき」の一節をめぐって ほか)
- 第5章 ことばと文体(日記文学の文体と栄花物語;歴史叙述としての栄花物語の文体 ほか)
「BOOKデータベース」 より