明治のワーグナー・ブーム : 近代日本の音楽移転

書誌事項

明治のワーグナー・ブーム : 近代日本の音楽移転

竹中亨著

(中公叢書)

中央公論新社, 2016.4

タイトル別名

明治のワーグナーブーム : 近代日本の音楽移転

タイトル読み

メイジ ノ ワーグナー・ブーム : キンダイ ニホン ノ オンガク イテン

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注記

年表: p394-395

内容説明・目次

内容説明

西洋音楽が日本にもたらされて一五〇年。日本人は洋楽を短期間に、徹底して取り入れたが、これは世界にも稀な事例なのだ。では、どのようにして洋楽を是とする価値観が生まれ、新しい感性が習得され、コンサートなどの実践が受け入れられたのか。世紀転換期の明治末、宗教学者・姉崎正治(嘲風)の雑誌論文に端を発する「ワーグナー・ブーム」は、日本の洋楽受容の縮図と言っていい。洋楽の流入経路、それに関わった役人や学者、音楽家、「お雇い」教師たちの意図と役割を詳細に辿り、日本近代化のもう一つの流れを描き出す鮮やかな社会文化史。

目次

  • 序章 明治のワーグナー・ブーム
  • 第1章 シューマンの「薩摩潟」
  • 第2章 文明国にふさわしい響き
  • 第3章 「敗者」たちの洋楽
  • 第4章 「お雇い」の奮闘
  • 第5章 二人の洋楽徒—留学・栄達・屈折
  • 第6章 洋楽と明治のハビトゥス
  • 補章 「ワーグナー」はどこから来たか
  • 第7章 「時代閉塞」を打破するタンホイザー
  • 終章 頭を通して聴く音楽

「BOOKデータベース」 より

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