柳田國男と考古学 : なぜ柳田は考古資料を収集したのか
著者
書誌事項
柳田國男と考古学 : なぜ柳田は考古資料を収集したのか
新泉社, 2016.5
- タイトル別名
-
Kunio Yanagita's relationship with archaeology
- タイトル読み
-
ヤナギタ クニオ ト コウコガク : ナゼ ヤナギタ ワ コウコ シリョウ オ シュウシュウ シタノカ
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注記
内容: はじめに(設楽博己, 工藤雄一郎, 松田睦彦), 1: 柳田國男の生い立ちと学問的背景, 2: 柳田國男が集めた考古資料(「柳田國男旧蔵考古資料とは?」-「柳田考古遺物の採集地はどこか?(4)」, コラム(「石器の利用法から見た柳田國男旧蔵考古資料」, 「飯島魁の「樺太みやげ」」, 「柳田為正が収集した考古資料と柳田國男旧蔵考古資料の違い」, 「標本箱が語る柳田國男と矢田部良吉家との交流」)), 3: なぜ柳田國男は考古資料を収集したのか 収集の学問的・社会的背景(「お雇い外国人の活躍と一八八〇年代の「日本人種論」」-「形質人類学者による日本人種論」, コラム(「アイヌ・コロポックル論争の考古学的な資料」, 「『遠野物語』に描かれた遺跡と遺物」, 「今西龍と固有日本人論」)), 4: 柳田民俗学の形成と考古学批判(「柳田國男はなぜ考古学を批判し、考古学と決別したのか」-「民俗学の誕生と考古学への意識」, コラム(「柳田國男が批判した「近世考古学」の現在」, 「柳田國男と考古学者の交遊録」)), まとめ(工藤雄一郎, 松田睦彦, 設楽博己), おわりに(設楽博己, 工藤雄一郎, 松田睦彦), 参考文献
柳田國男と考古学・人類学の関連年表: p16-17
参考文献: p152-155
収録内容
- 柳田國男の生い立ちと学問的背景 / 松田睦彦 [執筆]
- 柳田國男旧蔵考古資料とは? : 収集の経緯 / 工藤雄一郎, 設楽博己 [執筆]
- 柳田國男はどんな考古資料を収集したのか / 工藤雄一郎 [執筆]
- 石器の利用法から見た柳田國男旧蔵考古資料 / 高瀬克範 [執筆]
- 柳田考古遺物の採集地はどこか?(1) : 明治後期における柳田國男の旅行先 / 和田健 [執筆]
- 柳田考古遺物の採集地はどこか?(2) : 樺太紀行の旅程 / 佐藤健二 [執筆]
- 柳田考古遺物の採集地はどこか?(3) : 南樺太の領有と当時の人類学者たちの動向 / 福田正宏 [執筆]
- 飯島魁の「樺太みやげ」 / 福田正宏 [執筆]
- 柳田考古遺物の採集地はどこか?(4) : 「樺太紀行」以後のサハリン島における考古学の展開 / 熊木俊朗 [執筆]
- 柳田為正が収集した考古資料と柳田國男旧蔵考古資料の違い / 工藤雄一郎 [執筆]
- 標本箱が語る柳田國男と矢田部良吉家との交流 / 林正之 [執筆]
- お雇い外国人の活躍と一八八〇年代の「日本人種論」 / 山田康弘 [執筆]
- 日本人研究者による人種論の始まり : アイヌ・コロボックル論争 / 山田康弘 [執筆]
- アイヌ・コロポックル論争の考古学的な資料 / 設楽博己 [執筆]
- 柳田國男の考古遺物収集と山人論の形成 / 設楽博己 [執筆]
- 『遠野物語』に描かれた遺跡と遺物 / 黒田篤史 [執筆]
- 古代史学者喜田貞吉の日本民族論と柳田國男との関係 / 設楽博己 [執筆]
- 鳥居龍蔵の固有日本人論 : 日本民族の起源と弥生土器の系譜 / 山田康弘 [執筆]
- 今西龍と固有日本人論 / 設楽博己 [執筆]
- 形質人類学者による日本人種論 / 山田康弘 [執筆]
- 柳田國男はなぜ考古学を批判し、考古学と決別したのか / 設楽博己 [執筆]
- 柳田國男が批判した「近世考古学」の現在 / 林正之 [執筆]
- 自然科学と文学 : 松本彦七郎・山内清男と柳田國男 / 設楽博己 [執筆]
- 柳田國男と考古学者の交遊録 : 一九〇三-一九四五年頃まで / 林正之 [執筆]
- 柳田國男と南方熊楠との交流 : 民俗学の自覚 / 佐藤健二 [執筆]
- 山人論から稲作民俗論へ / 松田睦彦 [執筆]
- 文学との決別が柳田民俗学を生んだのか : 柳田の思想の文学性 / 小池淳一 [執筆]
- 民俗学の誕生と考古学への意識 / 小池淳一 [執筆]
内容説明・目次
内容説明
「考古学嫌い」として知られていた柳田國男が、石器や土器を収集していた!その学術的背景、日本人種論との関係をさぐることから、考古学と民俗学の特質が見えてくる。
目次
- 1 柳田國男の生い立ちと学問的背景(柳田國男の生い立ちと間引き絵馬の衝撃;文学への傾倒から農政官僚へ ほか)
- 2 柳田國男が集めた考古資料(柳田國男旧蔵考古資料とは?—収集の経緯;柳田國男はどんな考古資料を収集したのか ほか)
- 3 なぜ柳田國男は考古資料を収集したのか—収集の学問的・社会的背景(お雇い外国人の活躍と一八八〇年代の「日本人種論」;日本人研究者による人種論の始まり—アイヌ・コロボックル論争 ほか)
- 4 柳田民俗学の形成と考古学批判(柳田國男はなぜ考古学を批判し、考古学と決別したのか;自然科学と文学—松本彦七郎・山内清男と柳田國男 ほか)
「BOOKデータベース」 より