源氏物語と日本人 : 紫マンダラ
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源氏物語と日本人 : 紫マンダラ
(岩波現代文庫, 学術 ; 344 . 「物語と日本人の心」コレクション||モノガタリ ト ニホンジン ノ ココロ コレクション ; 1)
岩波書店, 2016.6
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物語と日本人の心コレクション
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ゲンジ モノガタリ ト ニホンジン : ムラサキ マンダラ
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Note
「紫マンダラ」(小学館, 2000年7月刊) を改題、再編集した講談社+α文庫 (2003年10月刊) を底本とする
Description and Table of Contents
Description
心理療法家・河合隼雄から見た、日本屈指の王朝物語である『源氏物語』とはどんなものであったのか?「これは光源氏の物語ではなく、紫式部の物語だ」と気づいたことから、心理療法家独特の読みが始まる。そこには、どのような日本人の心の世界が描かれているか。古代から続く男と女の関係は、さながらマンダラのように配置される。現代に生きる日本人が、個として生きるための問題を解く鍵を提示する。
Table of Contents
- 第1章 人が「物語る」心理(玉虫色の光源氏;「物語」がつくりだされるとき;「いかに生きるか」という視点から)
- 第2章 「女性の物語」の深層(母権社会の男と女;母権から父権に変わるとき;自我クライシス;いまを生きるために不可欠なもの)
- 第3章 内なる分身(「内向の人」紫式部;「母なるもの」;妻を生きる;「娼」の位置)
- 第4章 光の衰芒(外から内へ、光源氏の変貌;「娘」とのかかわり;「密通」が生じるとき;深化するマンダラのダイナミズム)
- 第5章 「個」として生きる(男と女の新しいあり方;「ゲニウス・ロキ」をもつ場所;死に至る受動性;「死と再生」の体験)
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