泉鏡花素描
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泉鏡花素描
(近代文学研究叢刊, 58)
和泉書院, 2016.7
- タイトル読み
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イズミ キョウカ ソビョウ
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内容説明・目次
内容説明
緻密な考証に基づく描線によって、五彩豊かな鏡花世界を再現。幻想、怪奇、妖美のみでは語りつくせぬ、多様にして重層的な泉鏡花の文学。その創造の源を探るべく、作者が身を置いていた時代に立ちもどる。厳密な年譜考証に基づき、作者の伝記的事実を確定、素材典拠を博捜して発想の原点を求めるとともに、自筆原稿の調査をふまえ、作品生成の過程をつぶさにたどる。
目次
- 1(ふたつの「予備兵」—泉鏡花と小栗風葉;観念小説期の泉鏡花—兵役と戸主相続の問題を通して;「海城発電」成立考;泉鏡花と広津柳浪—「化銀杏」と『親の因果』の関係)
- 2(「通夜物語」のかたち;逗子滞在と「起誓文」「舞の袖」;祖母の死と「女客」;「瓔珞品」の素材;「草迷宮」覚書—成立の背景について;「歌行燈」覚書—宗山のことなど)
- 3(「印度更紗」と漂流記「天竺物語」;「芍薬の歌」ノート;「由縁の女」の成立をめぐって;「露宿」をめぐって—鏡花の随筆)
- 4(鏡花のなかの一葉—「薄紅梅」を中心として;泉鏡花と草双紙—「釈迦八相倭文庫」を中心として;鏡花の転居;泉鏡花と演劇—新派・新劇との関係から「夜叉ケ池」に及ぶ)
「BOOKデータベース」 より