旅愁
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書誌事項
旅愁
(岩波文庫, 緑(31)-075-4,
岩波書店, 2016.8-2016.9
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リョシュウ
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注記
底本: 『定本横光利一全集』第8, 9巻 (河出書房新社, 1982年)
『旅愁 全』(改造社, 1950年) との異同表を付す
内容説明・目次
- 巻冊次
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上 ISBN 9784003107546
内容説明
日本的精神主義を重んじる矢代と西洋的自然主義に偏する久慈は、パリの空の下、議論の火花を散らす。それは欧洲取材を経て戦前から戦後へと本作を書き継いだ横光利一(1898‐1947)の文化・文明論の投影でもある。GHQによって書き換えを余儀なくされた問題作を、検閲前のテキストに拠り、作家の真意に迫る。
- 巻冊次
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下 ISBN 9784003107553
内容説明
欧洲の旅空の下、愛を育んだ矢代と千鶴子。しかし帰国した二人の結婚には、古神道とカソリックというそれぞれの信仰が障壁として立ちはだかる。さらに家柄の違い、戦況の悪化も重なり…。第二次世界大戦の前後十年、戦前の日本と戦後のアメリカによる言論統制下で書かれたこの未完の長篇は、作者自身の懊悩の結晶でもある。
「BOOKデータベース」 より