夢みる教養 : 文系女性のための知的生き方史
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書誌事項
夢みる教養 : 文系女性のための知的生き方史
(河出ブックス, 097)
河出書房新社, 2016.9
- タイトル別名
-
夢みる教養 : 文系女性のための知的生き方史
- タイトル読み
-
ユメミル キョウヨウ : ブンケイ ジョセイ ノ タメ ノ チテキ イキカタシ
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内容説明・目次
内容説明
女性にとって「教養」とは何か。深い知識や理解力から、読んでおくべき本のセット、洗練された趣味やふるまい、だれでも知っているべき一般常識にいたるまで、都合よく曖昧に使われてきた語「教養」。そこには、それぞれの時代に求められる女性像が投影されてもきた。大正人格主義から、通俗小説の中の「教養」、“文学少女”と雑誌投稿、戦後文学部の“女性化”、カルチャーセンター通いや“自分磨き”まで—。「教養」という言葉に折りたたまれた歴史的経緯をたどりながら、前向きに学ぶ女性たちを振り回す、実現しない夢の構造を解き明かす。
目次
- 第1章 “人間”にはエリートしかなれないというよく知られた事実—通俗小説からみる大正教養派
- 第2章 東大生“以外”はどんな本を読んできたか—女の教養の範囲
- 第3章 恋愛は女の革命か!?—マルクス主義と人文的教養の凋落
- 第4章 差別するにはまず女性を活用すべし—「教養」の二重底
- 第5章 向上心があなたをダメにする—教養雑誌の投稿から
- 第6章 “文学少女”はいない—文豪たちの邪悪な共同体
- 第7章 お稽古も命がけ—戦中における“ほんとうの教養”の呪縛
- 第8章 戦後文学部の女性化—“役に立たなさ”の大暴落
- 第9章 文系バブル崩壊—その後に残るもの
「BOOKデータベース」 より