昔ばなしの謎 : あの世とこの世の神話学
著者
書誌事項
昔ばなしの謎 : あの世とこの世の神話学
(角川文庫, 19986)
Kadokawa, 2016.9
- タイトル別名
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角川ソフィア文庫
昔ばなし : あの世とこの世を結ぶ物語
- タイトル読み
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ムカシバナシ ノ ナゾ : アノヨ ト コノヨ ノ シンワガク
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注記
「昔ばなし : あの世とこの世を結ぶ物語」(山川出版社 2013年刊)の改題、加筆修正
ブックジャケットに「角川ソフィア文庫 J-118-1」の表示あり
内容説明・目次
内容説明
桃太郎はなぜ桃から生まれ、犬と猿と雉を味方につけたのか。浦島太郎が玉手箱を開けて死ぬ定めにあるのはなぜか。人間を喰らおうとする山姥の正体とは。誰もが知りながら、荒唐無稽で謎めいた昔ばなしの世界。しかし多様な伝承の森に深く分け入り、古代神話や民間信仰にその足跡をたどるとき、死と再生、性と笑い、異界とこの世をめぐる共通の世界観が浮かび上がる。現代人が忘れてしまった豊かな意味を取り戻すための神話学。
目次
- 桃太郎—桃太郎はなぜ犬と猿と雉を連れていくのか
- かちかち山—トリックスター、稲羽の素兎の末裔たち
- 花咲爺さん—お爺さんはなぜ犬の灰をまくのか
- 浦島太郎—分断された乙姫の玉手箱
- 鬼の子小綱—笑いと性の力が春を呼ぶ
- 三枚の護符—便所はあの世の出入り口
- 蛇婿入り—苧環はなぜ蛇を退治するのか
- 蛇女房—無欲と貪欲の報酬
- 産神問答—魂を掃き出す箒の力
- ミソサザイは鳥の王—仁徳はいかにして聖帝になったか
- ホトトギスと兄弟—夜鳴く鳥の悲しい前世
- 鉢かづき姫—顔を覆い隠す花嫁
- 一寸法師—脱皮する少年たち
「BOOKデータベース」 より