鳥と人間をめぐる思考 : 環境文学と人類学の対話
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鳥と人間をめぐる思考 : 環境文学と人類学の対話
勉誠出版, 2016.10
- タイトル読み
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トリ ト ニンゲン オ メグル シコウ : カンキョウ ブンガク ト ジンルイガク ノ タイワ
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注記
内容: はじめに(野田研一), 序論: 環境文学と人類学の対話に向けて, 第1部: 文学と人類学の対話(第1章「犬むさぼる呪術師」-第5章「コメント」), 第2部: 鳥をめぐる文学(第6章「日本近代文学における鳥の表象」-第10章「鳥の表象を追いかける」), 第3部: 鳥をめぐる人類学(第11章「羽衣伝承にみるミンゾク学と文学の接点」-第15章「環境と虚環境のはざまを飛び走る鳥たち」), あとがき(奥野克巳), 執筆者紹介
文献あり
収録内容
- 序論 : 環境文学と人類学の対話に向けて / 奥野克巳 [執筆]
- 犬むさぼる呪術師 : 内陸アラスカのワタリガラス神話における犬肉食 / 近藤祉秋 [執筆]
- 鳥を「かたる」言葉 : 梨木香歩の「かたり」の「かたち」 / 山田悠介 [執筆]
- リーフモンキー鳥のシャーマニック・パースペクティヴ的美学 : ボルネオ島プナンにおける鳥と人間をめぐる民族誌 / 奥野克巳 [執筆]
- 剥製の欲望から諸自己の詩学へ : 一九世紀アメリカ文学における鳥の表象 / 山本洋平 [執筆]
- コメント / 山田仁史, 野田研一 [述]
- 日本近代文学における鳥の表象 : 夏目漱石「永日小品」と泉鏡花「化鳥」を中心に / 北川扶生子 [執筆]
- 人間中心主義の解体へ向けて : 近代イギリス文学にみる鳥の表象の変遷 / 唐戸信嘉 [執筆]
- 開かれた「想像力」、解放される「時間」 : 「いま・ここ」に遭遇する物語 / 李恩善 [執筆]
- 鳥の名前の倫理学 / 河野哲也 [執筆]
- 鳥の表象を追いかける : 座談会 / 中村邦生, 野田研一 [述]
- 羽衣伝承にみるミンゾク学と文学の接点 / 山田仁史 [執筆]
- アガチャーとキジムナー : ヤンバルクイナの生態学的特徴と沖縄の妖怪伝説 / 島田将喜, 宮澤楓 [執筆]
- フィリピン・パラワン島南部の焼畑漁撈民パラワンの鳥の狩猟罠 / 辻貴志 [執筆]
- カザフ騎馬鷹狩文化の宿す鷹匠用語と語彙表現の民族鳥類学 / 相馬拓也 [執筆]
- 環境と虚環境のはざまを飛び走る鳥たち : 狩猟採集民グイの民族鳥類学を中心に / 菅原和孝 [執筆]
内容説明・目次
内容説明
人間にとって未知なる視座を持つ滑空者=鳥との、歴史的・文化的な関係を探る—。文学作品に描かれた自然を対象とする環境文学、民族誌として記録されてきた自然を対象とする人類学。その双方の視点から、人間が鳥をどのように捉え、語り、描いてきたのかを探る。人類が地球環境に甚大なる影響を与える時代=「人新世(アントロポセン)」に、人間中心主義からの脱却と、世界/自然とのコミュニケーションを可能にする思考を提示する。
目次
- 序論—環境文学と人類学の対話に向けて
- 第1部 文学と人類学の対話(犬むさぼる呪術師—内陸アラスカのワタリガラス神話における犬肉食;鳥を“かたる”言葉:梨木香歩の“かたり”の“かたち”;リーフモンキー島のシャーマニック・パースペクティヴ的美学—ボルネオ島プナンにおける鳥と人間をめぐる民族誌;剥製の欲望から諸自己の詩学へ—一九世紀アメリカ文学における鳥の表象)
- 第2部 鳥をめぐる文学(日本近代文学における鳥の表象—夏目漱石「永日小品」と泉鏡花「化鳥」を中心に;人間中心主義の解体へ向けて—近代イギリス文学にみる鳥の表象の変遷;開かれた“想像力”、解放される“時間”:“いま・ここ”に遭遇する物語;鳥の名前の倫理学;座談会 鳥の表象を追いかける)
- 第3部 鳥をめぐる人類学(羽衣伝承にみるミンゾク学と文学の接点;アガチャーとキジムナー—ヤンバルクイナの生態学的特徴と沖縄の妖怪伝説;フィリピン・パラワン島南部の焼畑漁撈民パラワンの島の狩猟罠;カザフ騎馬鷹狩文化の宿す鷹匠用語と語彙表現の民族鳥類学;環境と虚環境のはざまを飛び走る鳥たち—狩猟採集民グイの民族鳥類学を中心に)
「BOOKデータベース」 より