書誌事項

古代日本の情報戦略

近江俊秀著

(朝日選書, 953)

朝日新聞出版, 2016.12

タイトル別名

古代日本の情報戦略

タイトル読み

コダイ ニホン ノ ジョウホウ センリャク

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注記

主要参考文献: p271-275

駅家名一覧: 巻末p1-13

内容説明・目次

内容説明

壬申の乱に勝利した天武天皇は、中国の律令制の導入に踏み切った。戦塵の中で生まれた律令国家が最も必要としたのは、全土掌握のための緊急通信システム、駅制だった。緊急情報は、文書を携えた駅使らが駅路を疾走、最速で都に届けられた。そのスピードは、現代のロードレースの世界記録に匹敵する。超人アスリートでなくても、誰でもいち早く確実に情報を届ける通信システム。その運用はなぜ可能だったのか。馬小屋の様子など各地の遺跡調査で見えてきた駅家の実態と、文学含め多岐にわたる史料とを照らし合わせ、古代国家体制の駅路設置の真の目的を考える。

目次

  • 第1部 情報はいかに伝わったか(藤原広嗣の乱;蝦夷との戦い;古代の緊急伝達システム 駅制;駅制の実態)
  • 第2部 緊急情報伝達システムの基盤(駅制を支えた駅家;考古学からみえてきた駅家の実態;駅家の多様な姿;駅家を経営する人々)
  • 第3部 律令国家と情報(地方支配のための情報;情報を求める人々;情報伝達システムの崩壊)

「BOOKデータベース」 より

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