昔話はなぜ、お爺さんとお婆さんが主役なのか

書誌事項

昔話はなぜ、お爺さんとお婆さんが主役なのか

大塚ひかり著

(草思社文庫, [お4-1])

草思社, 2016.12

タイトル別名

昔話はなぜお爺さんとお婆さんが主役なのか

タイトル読み

ムカシバナシ ワ ナゼ オジイサン ト オバアサン ガ シュヤク ナノカ

注記

老人年表: p274-289

参考文献: p290-297

草思社2015年刊を文庫化したもの

内容説明・目次

内容説明

昔話に登場するお爺さんとお婆さん。彼らは、頼れる子も孫もおらず、食べていくために日々働くしかない。これは前近代の老人たちが置かれた現実そのものだった…。六万話にも及ぶ日本全国の昔話や、昔話と密な関係にある古典文学に描かれた老人像を追い、昔の老人たちの実態に迫る。貧しさと孤独、老いらくの恋、終活など、現代の高齢者にも通じうる先人たちの生きざまが明らかになる、異色の老人論。

目次

  • 昔の老人の人生
  • 昔話の老人は、なぜ働き者なのか
  • 昔話の老人は、なぜ「子がいない」のか
  • 家族の中の老人の孤独
  • 古典文学の中の「婚活じじい」と「零落ばばあ」
  • 昔話に隠された性
  • 古典文学の老いらくの恋と性
  • 古典文学の中の「同性愛」の老人たち
  • 昔話は犯罪だらけ
  • 自殺や自傷行為で「極楽往生」?
  • 老いは醜い
  • 閉塞状況を打開する老人パワー
  • 「社会のお荷物」が力を発揮する時
  • 昔話ではなぜ「良い爺」の隣に「悪い爺」がいるのか
  • 昔話はなぜ語り継がれるのか
  • 昔話と古典文学にみる「アンチエイジング」
  • 実在したイカす老人

「BOOKデータベース」 より

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