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古代太上天皇の研究

中野渡俊治著

思文閣出版, 2017.3

タイトル別名

古代日本における太上天皇と皇位継承

タイトル読み

コダイ ダイジョウ テンノウ ノ ケンキュウ

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注記

博士論文「古代日本における太上天皇と皇位継承」(東北大学, 2006年) をもとにして補訂したもの

史料出典: p260-261

収録内容

  • 奈良時代の天智天皇観 : 皇統の問題から
  • 不改常典試論
  • 八世紀太上天皇の存在意義
  • 天平十六年難波宮皇都宣言をめぐる憶説
  • 孝謙太上天皇と「皇帝」尊号
  • 『続日本紀』天平宝字二年八月庚子朔条「上臺」考
  • 藤原仲麻呂の大師任官
  • 平安時代初期の太上天皇
  • 清和太上天皇期の王権構造
  • 古代日本における公卿上表と皇位

内容説明・目次

内容説明

太上天皇とは、譲位した天皇のことである。太上天皇の存在は「大宝律令」に規定されたことに始まり、奈良・平安時代以降多くの天皇が譲位し、太上天皇となった。王位継承が譲位によって行われ、また前君主の地位が国家の基本法に規定されたことは、世界的にも類例は少ない。本書は、奈良時代から平安時代にかけての太上天皇を考察の対象として、律令法上の規定、『六国史』などの史書に見える実態や、上表文などに見る天皇や臣下との関係を分析。太上天皇の成立背景・存在意義から、譲位後の天皇や臣下との関係に迫り、太上天皇の地位の歴史的変遷を解明するとともに、太上天皇が、皇位継承や天皇の正当性の問題に深く関わる様相を明らかにした。

目次

  • 第1部 天智天皇と不改常典(奈良時代の天智天皇観—皇統の問題から;不改常典試論)
  • 第2部 奈良時代の太上天皇(八世紀太上天皇の存在意義;天平十六年難波宮皇都宣言をめぐる憶説;孝謙太上天皇と「皇帝」尊号;『続日本紀』天平宝字二年八月庚子朔条「上臺」考;藤原仲麻呂の大師任官)
  • 第3部 平安時代の太上天皇(平安時代初期の太上天皇;清和太上天皇期の王権構造)
  • 補論 古代日本における公卿上表と皇位

「BOOKデータベース」 より

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