根来寺と延慶本『平家物語』 : 紀州地域の寺院空間と書物・言説
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書誌事項
根来寺と延慶本『平家物語』 : 紀州地域の寺院空間と書物・言説
(アジア遊学, 211)
勉誠出版, 2017.6
- タイトル別名
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根来寺と延慶本平家物語 : 紀州地域の寺院空間と書物言説
- タイトル読み
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ネゴロデラ ト エンギョウボン『ヘイケ モノガタリ』 : キシュウ チイキ ノ ジイン クウカン ト ショモツ・ゲンセツ
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収録内容
- 紀州地域学というパースペクティブ : 根来寺と延慶本、平維盛粉河寺巡礼記事について / 大橋直義 [執]
- 延慶本『平家物語』と紀州地域 / 佐伯真一 [執]
- 延慶本平家物語の書誌学的検討 / 佐々木孝浩 [執]
- 延慶本『平家物語』周辺の書承ネットワーク : 智積院聖教を手懸かりとして / 宇都宮啓吾 [執]
- 延慶本『平家物語』の用字に関する覚書 / 杉山和也 [執]
- 「束草集」と根来寺 / 永村眞 [執]
- 高野山大伝法院と根来寺 / 苫米地誠一 [執]
- 延慶書写時の延慶本『平家物語』へ至る一過程 : 実賢・実融: 一つの相承血脈をめぐって / 牧野和夫 [執]
- 頼瑜と如意宝珠 / 藤巻和宏 [執]
- 寺院経蔵調査にみる増吽研究の可能性 : 安住院・覚城院 / 中山一麿 [執]
- 十三世紀末の紀州地域と「伝承」 : 延慶本『平家物語』・湯浅氏・無本覚心 / 久保勇 [執]
- 崇徳関連話群の再検討 : 延慶本『平家物語』の編集意図 / 阿部亮太 [執]
- 称名寺所蔵『対馬記』解題と翻刻 : 延慶本『平家物語』との僅かな相関 / 鶴巻由美 [執]
- 延慶本『平家物語』と熊野の修験 : 根来における書写を念頭に / 源健一郎 [執]
- 承久の乱後の熊野三山検校と熊野御幸 / 川崎剛志 [執]
- 紀州と修験 : 縁起から神楽へ / 鈴木正崇 [執]
内容説明・目次
内容説明
覚鑁上人によって、大伝法院領荘園である弘田荘(和歌山県岩出市)に開かれ、頼瑜が大伝法院の堂塔を移したことにより、新義真言宗の拠点として成立した根来寺。そこは単に「古刹」とするにとどまらない、多様な意義を有した寺院空間であった。この根来寺において著述・編纂された延慶本『平家物語』と紀州地域との関わり、その書物としての成り立ちを再検討し、延慶本という書物が存在した場のありかた、延慶本が持つ説話論的な多様性を明らかにする。
目次
- イントロダクション(紀州地域学というパースペクティヴ—根来寺と延慶本、平維盛粉河寺巡礼記事について)
- 総論(延慶本『平家物語』と紀州地域)
- 書物としての延慶本『平家物語』と聖教(延慶本平家物語の書誌学的検討;延慶本『平家物語』周辺の書承ネットワーク—智積院聖教を手懸かりとして;延慶本『平家物語』の用字に関する覚書)
- 根来寺の歴史・教学・文学とネットワーク(「束草集」と根来寺;高野山大伝法院と根来寺;延慶書写時の延慶本『平家物語』へ至る一過程—実質・実触・一つの相承血脈をめぐって;頼瑜と如意宝珠;寺院経蔵調査にみる増吽研究の可能性—安住院・覚城院)
- 延慶本『平家物語』の説話論的環境(十三世紀末の紀州地域と「伝承」—延慶本『平家物語』・湯浅氏・無本覚心;崇徳関連話群の再検討—延慶本『平家物語』の編集意図;称名寺所蔵『対馬記』解題と翻刻—延慶本『平家物語』との僅かな相関)
- 延慶本『平家物語』・紀州地域・修験(延慶本『平家物語』と熊野の修験—根来における書写を念頭に;承久の乱後の熊野三山検校と熊野御幸;紀州と修験—縁起から神楽へ)
「BOOKデータベース」 より