菊池寛随想
著者
書誌事項
菊池寛随想
未知谷, 2017.8
- タイトル別名
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Essays on Kikuchi Kan
- タイトル読み
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キクチ カン ズイソウ
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内容説明・目次
内容説明
菊池寛作品の多彩、奥行き、成り立ち、そして東西にわたる評価を、コンパクトにまとめてみた。加えて芥川龍之介、久米正雄の文学にもふれ、菊池寛の対照化も図った。結果的に“作品”の解釈と分析、および評価を入射角としながら、作家の相貌を浮かび上がらせることに帰着した。テクスト論を標榜して、テクスト論的なるものの跋扈に終わった近代文学研究の“パラダイムチェンジ”。そうした風景に対する反措定であるかもしれない。
目次
- 第1章 作品解説に代えて(「三浦右衛門の最後」—冷眼とヒューマニズムと;「父帰る」をめぐる言説;「恩を返す話」成立の背景 ほか)
- 第2章 作品とその周辺(第四次『新思潮』のゲラ;「真珠夫人」考—発生する読者;「貞操問答」小考 ほか)
- 第3章 芥川龍之介と久米正雄(「邪宗門」異説—“別稿”をめぐり;「螢草」補注)
「BOOKデータベース」 より