万葉歌に映る古代和歌史 : 大伴家持・表現と編纂の交点
著者
書誌事項
万葉歌に映る古代和歌史 : 大伴家持・表現と編纂の交点
笠間書院, 2017.10
- タイトル別名
-
万葉歌に映る古代和歌史 : 大伴家持表現と編纂の交点
- タイトル読み
-
マンヨウカ ニ ウツル コダイ ワカシ : オオトモ ヤカモチ ヒョウゲン ト ヘンサン ノ コウテン
大学図書館所蔵 件 / 全73件
-
該当する所蔵館はありません
- すべての絞り込み条件を解除する
この図書・雑誌をさがす
注記
初出一覧: p317-319
引用文献: pix-x
内容説明・目次
内容説明
万葉集をどのようにして古代和歌史の中に定位させるか。これまで、限定的な資料から古代和歌史を考えることの限界が叫ばれ、歌人論・成立論・表記史などの、長らく万葉集を読む拠り所とされてきた枠組みの多くが否定された。本書では、限界突破を目指し、編纂者家持が先人歌人の歌をどう取り込んでいるかという視点を設定。歌内部の要素である表現に即して、語や文法の通時的変化を追う日本語学的アプローチを用いながら、飛鳥時代から平安時代に至る語法や表現形式の変化を明らかにする。表現の変遷を具体的に追い、歌が文芸として成立する過程を描いた新しい方法論!
目次
- 第1部 呼びかけ表現をめぐって(古代和歌における呼びかけ表現;呼びかけの「ね」の形式化と歌の場;呼びかけの「ね」と大伴家持;「な」の変遷と歌の場;「な」から「こそ〜め」へ)
- 第2部 表現形式と歌作の方法(越中における「思ふどち」の世界;「吉野讃歌」と聖武天皇詔)
- 第3部 家持による編纂の痕跡(柿本人麻呂作歌の異伝注記と家持;巻一の編纂と家持;「ものはてにを」を欠く歌の和歌史における位置づけ;「挽歌一首」の表現と主題)
- 第4部 平安期の万葉集(赤人集と次点における万葉集巻十異伝の本文化;古今和歌六帖と万葉集の異伝)
「BOOKデータベース」 より