流罪の日本史
著者
書誌事項
流罪の日本史
(ちくま新書, 1290)
筑摩書房, 2017.11
- タイトル読み
-
ルザイ ノ ニホンシ
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注記
主要参考文献: p257-260
内容説明・目次
内容説明
日本史上初の流罪は近親相姦の姫、恨みのあまり怨霊になった天皇、親鸞や日蓮の法難、真田昌幸・信繁親子や宇喜多秀家の苦しい流人生活…。流罪は死刑につぐ大罪で、罪状や時代によって、流される場所は細かく規定されていた。誰がどんな罪でどこに流されたか。地位も名誉も財産も剥奪されて遠隔地に追われた罪人と一族は、縁もゆかりもない土地で、どう生き延びたのか。そこには権力闘争や策謀の壮絶なドラマがあった—。古代から近代までの流刑の変遷を辿り、そこに見える刑罰観の変遷を読み解く!
目次
- 第1章 流罪とは何か(日本史上初の流罪は近親相姦;流罪第一号の女性「軽大娘皇女」 ほか)
- 第2章 鎌倉時代—影響力ある者は流罪が最適(『御成敗式目』の流罪の規定;偽文書作成なども流罪 ほか)
- 第3章 南北朝・室町時代—実質的な死刑あるいはパフォーマンス(『建武式目』の制定;「追加法」と流罪 ほか)
- 第4章 戦国時代—権力誇示のための「見せしめ」(戦国家法に見る流罪;『六角氏式目』と『大内字掟書』 ほか)
- 第5章 江戸時代—増える犯罪人を江戸から離島へ(江戸時代の流罪;流人の生活 ほか)
「BOOKデータベース」 より