松本清張 : 「隠蔽と暴露」の作家
著者
書誌事項
松本清張 : 「隠蔽と暴露」の作家
(集英社新書, 0916F)
集英社, 2018.1
- タイトル別名
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松本清張 : 隠蔽と暴露の作家
松本清張隠蔽と暴露の作家
- タイトル読み
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マツモト セイチョウ : インペイ ト バクロ ノ サッカ
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注記
主要参考文献: p250-253
内容説明・目次
内容説明
社会全体に陰鬱な雰囲気がひろがりつつあるこの時代に、松本清張が再び求められている。本書は清張の表現の核にあった「隠蔽と暴露」の方法をたどる。そして、清張の作品をとおして、わたしたちが日常で感じる社会や国家への「疑い」を称揚し、そこにひそむ秘密を見抜く方法を明らかにする。戦争、明るい戦後、政界、官界、経済界、社会的弱者、宗教など、清張が精力的に描いたテーマは多くあるが、戦後最大の隠蔽装置ともいえる「原子力ムラ」にふみこまなかった清張の謎にも迫る。
目次
- 第1部 松本清張、人と方法(松本清張とは誰か;「隠蔽と暴露」という方法)
- 第2部 隠蔽する力に抗う試み(戦争—『球形の荒野』、『半生の記』、『黒地の絵』;明るい戦後—『ゼロの焦点』、『砂の器』、『顔』;政界、官界、経済界—『点と線』、『けものみち』、『黒革の手帖』;普通の日常、勝者の歴史—『或る「小倉日記」伝』、『父系の指』、『無宿人別帳』;暗い恋愛—『天城越え』、『波の塔』、『強き蟻』;オキュパイドジャパン—『小説帝銀事件』、『日本の黒い霧』、『深層海流』;神々—『黒い福音』、『昭和史発掘』、『神々の乱心』;原水爆、原子力発電所—『神と野獣の日』、『松本清張カメラ紀行』、「幻の作品」)
「BOOKデータベース」 より