日中戦争開戦後の文学場 : 報告/芸術/戦場

書誌事項

日中戦争開戦後の文学場 : 報告/芸術/戦場

松本和也著

神奈川大学出版会 , 丸善出版 (発売), 2018.3

タイトル別名

日中戦争開戦後の文学場 : 報告芸術戦場

タイトル読み

ニッチュウ センソウ カイセンゴ ノ ブンガクバ : ホウコク ゲイジュツ センジョウ

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内容説明・目次

内容説明

昭和一二年七月七日の日中戦争開戦以降、主にはその直接的・間接的な影響によって、文学者‐文学作品‐トピック‐その他関連する文学活動にどのような展開(変化)が生じたのか、日中戦争を関数とする時局がどのように関わったのか、また、その帰結としてどのような新たな問題が生じたのかなどについて、文学場の特徴がよく示されたと思しき複数の切り口から検証。そういった一連の問題系を、主には当時の新聞・雑誌上の文学関連言説の、あたう限り広範な調査・分析に即して、言表された限りにおける文学者の言動や作品、評価軸の変動について論じる。

目次

  • 第1部 報告—従軍する文学者/現地報告の眼(「異彩」の特派員・吉川英治—事変報道と新聞連載小説「迷彩列車」を視座として;特異な現地報告—岸田國士『北支物情』・『従軍五十日』の読まれ方;従軍ペン部隊言説と尾崎士郎「ある従軍部隊」—文学(者)の役割)
  • 第2部 芸術—戦時下の芸術/時局へのリアクション(川端康成「高原」連作受容の変遷—日中戦争の長期化/文学場の変容;岡本かの子の軌跡—現役小説家時代の評価から没後追悼言説まで;井伏鱒二を支える“わかる読者”の登場—「多甚古村」同時代受容分析)
  • 第3部 戦場—描かれた戦場/銃後の受容(火野葦平「土と兵隊」の同時代的意義—文学(者)の位置;戦場における“人間(性)”—火野葦平「花と兵隊」序論;戦争(文学)の“実感”—日比野士朗「呉淞クリーク」試論)
  • 補論 研究対象‐方法論再考のために—自己点検としての書評分析

「BOOKデータベース」 より

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