小説と「歴史的時間」 : 井伏鱒二・中野重治・小林多喜二・太宰治
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書誌事項
小説と「歴史的時間」 : 井伏鱒二・中野重治・小林多喜二・太宰治
世織書房, 2018.2
- タイトル別名
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小説と〈歴史的時間〉 : 井伏鱒二・中野重治・小林多喜二・太宰治
小説と歴史的時間 : 井伏鱒二中野重治小林多喜二太宰治
- タイトル読み
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ショウセツ ト「レキシテキ ジカン」 : イブセ マスジ・ナカノ シゲハル・コバヤシ タキジ・ダザイ オサム
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注記
参考文献: p285-295
東京大学に提出した博士学位論文『小説と〈歴史的時間〉--井伏鱒二、中野重治、小林多喜二、太宰治を対象に』を基にし、「東京大学学術成果刊行助成制度」による助成を受けて刊行されたもの
内容説明・目次
内容説明
四人の作者…井伏鱒二×中野重治×小林多喜二×太宰治…を列する居心地の悪さに近代文学研究という制度の枠、その政治性を気鋭の研究者が問い直す。
目次
- 小説、時間、歴史
- 第1部 “歴史的時間”を召喚する“循環的時間”(小説が書き直される間—井伏鱒二「幽閉」(一九二三)から「山椒魚」(一九三〇)への改稿問題を中心に;「私」を拘束する時間—井伏鱒二「谷間」(一九二九)を中心に;持続可能な抵抗が模索される時間—小林多喜二「蟹工船」(一九二九)と井伏鱒二「炭鉱地帯病院—その訪問記」(一九二九)を中心に;アレゴリーを読む時間—井伏鱒二「洪水前後」(一九三二)を中心に)
- 第2部 小説の空所と“歴史的時間”(××を書く、読む時間—小林多喜二『党生活者』(一九三三);小説の書けぬ時間—中野重治「小説の書けぬ小説家」(一九三六)を中心に;疑惑を生み出す再読の時間—太宰治『新ハムレット』(一九四一)論;占領地を流れる時間—井伏鱒二「花の町」(一九四二)を中心に)
- 第3部 “断絶的時間”に対抗する“連続的時間”(“断絶”と“連続”のせめぎ合い—太宰治『パンドラの匣』(一九四五〜一九四六)論;語ることが「嘘」になる時間—太宰治「嘘」(一九四六)論;いま、「少しもわからない」小説—太宰治「女神」(一九四七)を中心に;革命の可能性が問われる時間—太宰治『冬の花火』(一九四六)から『斜陽』(一九四七)へ)
- “歴史的時間”の獲得としての読書
「BOOKデータベース」 より