プーチンのユートピア : 21世紀ロシアとプロパガンダ

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プーチンのユートピア : 21世紀ロシアとプロパガンダ

ピーター・ポマランツェフ著 ; 池田年穂訳

慶應義塾大学出版会, 2018.4

タイトル別名

Nothing is true and everything is possible : the surreal heart of the new Russia

タイトル読み

プーチン ノ ユートピア : 21セイキ ロシア ト プロパガンダ

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内容説明・目次

内容説明

21世紀のロシアでは、独裁さえもリアリティー・ショーである—。ロシア系イギリス人のTVプロデューサー、ピーター・ポマランツェフ。急成長を遂げるロシアのテレビ業界に潜入した彼は、図らずもロシアのあらゆる腐敗と遭遇する。映画監督に転身したギャング、ロシア史上最高の政治工学者、自爆テロ組織「黒い未亡人」を離れる売春婦、自殺したスーパーモデルとセクト、ロンドンに逃れ栄華を極めるオリガルヒ(新興財閥)—。モスクワ劇場占拠事件や、ベロゾフスキーとアブラモヴィッチの裁判に立ち合い、ロシア・メディアの内側に蠢くプロパガンディストのやり口を知るポマランツェフは、プーチン独裁の先鋭化とともに、自身もまたその体制内部に引き込まれていることに気づく。カネと権力に塗れたシュールな世界で、新たな独裁体制を築くプーチン。クレムリンに支配されたメディアの内側から、21世紀のロシア社会とプロパガンダの実態を描く話題作。

目次

  • 第1幕 ロシアのリアリティー・ショー(幕が上がる;「固定観念にとらわれていない」;今どきのヒーロー ほか)
  • 第2幕 クレムリン・マトリックスの裂け目(幕が上がる;もう一つのロシア;入門儀礼 ほか)
  • 第3幕 さまざまな精神錯乱(幕が上がる;ソ連崩壊後のロシアのセクトの略史;「ザ・コール・オブ・ザ・ヴォイド」(頭の中で飛び降りちゃえと唆す声が聞こえる…) ほか)

「BOOKデータベース」 より

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