変成譜 : 中世神仏習合の世界
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変成譜 : 中世神仏習合の世界
(講談社学術文庫, [2520])
講談社, 2018.7
- タイトル読み
-
ヘンジョウフ : チュウセイ シンブツ シュウゴウ ノ セカイ
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注記
原本は1993年に春秋社より刊行, 文庫化にあたり本文・巻末資料の加筆修正あり
引用資料所収一覧: p422-427
索引: p446-461
シリーズ番号はブックジャケットによる
内容説明・目次
内容説明
日本中世はその精神性を措いては理解できない。熊野詣、修験神楽、法華経注釈、天皇の即位潅頂…「神仏習合」の多彩な展開を一次資料から徹底的に解読し、そこに心身と世界のドラスティックな変革=「変成」という壮大な宗教運動を見出した渾身作。中世という激動の新世界、その遠大な闇と強烈な救済の光に、日本随一の宗教思想史研究者が迫る!
目次
- プロローグ—神聖劇場への招待
- 1 苦行と救済 中世熊野詣の宗教世界—浄土としての熊野へ(葬送としての熊野詣;聖地と救済の構造)
- 2 擬死と再誕 大神楽「浄土入り」—奥三河の霜月神楽をめぐって(大神楽の宗教思想—『御神楽日記』を読む;浄土入りの装置;浄土への旅立ち;浄土での行い—「注連の本戒」を読む)
- 3 本覚の弁証法 龍女の成仏—『法華経』龍女成仏の中世的展開(幻の「龍畜経」を求めて—『平家物語』「潅頂巻」から;龍女の原像—「提婆品」の彼方へ;成仏のドラマトゥルギー)
- 4 人獣の交渉 異類と双身—中世王権をめぐる性のメタファー(双身の神智学;辰狐のイコノグラフィー)
- エピローグ—錬金術的思考へ向けて
「BOOKデータベース」 より