心の消化と排出 : 文字通りの体験が比喩になる過程
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心の消化と排出 : 文字通りの体験が比喩になる過程
作品社, 2018.6
新版
- タイトル読み
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ココロ ノ ショウカ ト ハイシュツ : モジドオリ ノ タイケン ガ ヒユ ニ ナル カテイ
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注記
初版: 創元社1988年刊
初版に加筆修正を施したもの
参考文献: p287-293
内容説明・目次
内容説明
「割り切れない」もの、「分からない」もの、「曖昧」なもの…。母子間の育児や発達、あるいは精神科の治療の過程で、人は心の「未消化物」をいかに受け入れ、こなしていくのか。民俗神経症という視点で、「のみこむ」「腑に落ちない」「尻拭いをする」などの心身両義的な日本語表現を手がかりにして解き明かす。フロイト、ウィニコット、クライン、ビオンなどの精神分析学から、文化人類学、言語学、日本神話・昔話研究にいたるまでの知見を駆使した考察は、臨床の場のみならず、ますます複雑化しつつある私たちの社会を考えるうえでも、きわめて重要な示唆をもたらしてくれる。著者自ら詳細かつ豊富な註解を加えた、日本語臨床研究・日本人論の記念碑的成果。
目次
- 1 身辺からの出発
- 2 肛門期理論の再検討
- 3 心のための言葉
- 4 症状の身体性
- 5 先取りと先送りの育児
- 6 食えないものとの出会い
- 7 未消化物排除の意味
- 8 未消化物の受け皿
- 9 臨床における創造と愉しみ
「BOOKデータベース」 より