「焼跡」の戦後空間論

書誌事項

「焼跡」の戦後空間論

逆井聡人著

青弓社, 2018.7

タイトル別名

焼跡と闇市 : 国民的地景 (ナショナル・ランドスケープ) と占領期の空間表象

焼跡の戦後空間論

タイトル読み

「ヤケアト」ノ センゴ クウカンロン

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注記

2016年5月に東京大学大学院総合文化研究科に提出した博士論文「焼跡と闇市 : 国民的地景 (ナショナル・ランドスケープ) と占領期の空間表象」に加筆・修正を施したもの (おわりに による)

内容説明・目次

内容説明

焼跡や闇市を表象する小説や映画、批評を検証することを通して、私たちがもつ戦後日本という歴史認識や国土イメージをあぶり出す。閉塞する「戦後日本」という枠組みから、「冷戦期日本」という歴史認識へのパラダイムシフトを提起する挑発的な試み。

目次

  • “焼跡”・“闇市”を問い直す
  • 第1部 焼跡・闇市のイメージ編成(語られない焼跡—戦後日本映画批評と焼跡表象;過去が憑依する場—『二十年後の東京』と『野良犬』に見る戦災復興;闇市とレイシズム—闇市の構造と取り締まりにおける対象変遷;物語のなかの闇市)
  • 第2部 戦後日本から冷戦期日本へ—国民的地景と異郷(田村泰次郎「肉体の門」論—「新生」の物語と残余としての身体;“焼跡”が闇市を周縁化する—石川淳「焼跡のイエス」論;「居たたまれなさ」を越えて—宮本百合子「播州平野」をめぐる「戦後」の陥穽;「異郷」の空間性—金達寿「八・一五以後」;「おかみさんたち」のたたかい—民族教育と濁酒)
  • “焼跡”の抱擁から離れて

「BOOKデータベース」 より

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