ロバート・フィルマーの政治思想 : ロックが否定した王権神授説

書誌事項

ロバート・フィルマーの政治思想 : ロックが否定した王権神授説

古田拓也著

岩波書店, 2018.8

タイトル別名

The political thought of Sir Robert Filmer

ロバートフィルマーの政治思想 : ロックが否定した王権神授説

タイトル読み

ロバート・フィルマー ノ セイジ シソウ : ロック ガ ヒテイ シタ オウケン シンジュセツ

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注記

博士論文「ロバート・フィルマーの思想世界 : 1588-1945」(慶應義塾大学, 2016年度提出) を大幅に修正したもの

参考文献: 巻末p9-27

内容説明・目次

内容説明

ロックは『統治二論』でロバート・フィルマーの王権神授説を徹底的に批判し、人民主権の自由主義的な政治を描いた。結果、フィルマーは「絶対主義者」「王権神授説のイデオローグ」「家父長主義者」「専制君主の支持者」として歴史に名を残すことになった。しかし、ロックのフィルマー論駁の根拠は今でも有効なのか。もしロックに拠らないとするならば、今日、わたしたちはどのようにフィルマーと向き合い、人民主権と社会契約を基礎づければよいのか。考察は、一七世紀イングランドから、戦前戦後の日本へとつながる。政治思想史と思想研究が交錯する意欲作。

目次

  • 第1部 ロバート・フィルマーとその時代(内乱以前—「アダムの権利の基礎」;「アダムの権利」の暴走—内乱以後のロバート・フィルマー)
  • 第2部 ロバート・フィルマーの遺産(フィルマーとロック—権力の源泉と服従への問い;日本における「フィルマー」の影—三つのフィルマー論争)

「BOOKデータベース」 より

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