「甲子園」の眺め方 : 歴史としての高校野球
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書誌事項
「甲子園」の眺め方 : 歴史としての高校野球
小さ子社, 2018.10
- タイトル別名
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甲子園の眺め方
- タイトル読み
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「コウシエン」 ノ ナガメカタ : レキシ トシテノ コウコウ ヤキュウ
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注記
執筆者: 白川哲夫, 谷川穣, 中村哲也, 黒岩康博, 小野容照, 高嶋航, 冨永望
内容説明・目次
内容説明
100年以上にわたって、日本社会に根付いたスポーツである野球。しかしその社会的定着や「人気」を集める所以を、日本人・日本社会の特殊性で片付けることなく、どこまで意識的に主題化して論じてきただろうか—本書は、旧制中学=新制高校の野球を主題に据えて、野球とその社会的位置や支える制度やモノ、意識の形成と展開を、さまざまな光をあてて歴史的に跡づける。それは、東アジア近現代史への理解とともに野球をとらえなおす、また逆に野球からとらえなおすことであり、そのことによって、「汗と涙と感動の物語」「野球ができる平和な世の中に感謝」という一般的な「甲子園」観を更新することができるだろう。「甲子園」という「汗と涙と感動の物語」をどう「眺め」直すか、歴史研究の立場からその対象としての可能性を確かめる。
目次
- 序章 高校野球史の現在と可能性を探る
- 総論 高校野球一〇〇年のあゆみ
- 第1章 明治期宗教系学校と野球・研究序説—曹洞宗第一中学林を中心に
- 第2章 地域の野球を護るもの—京阪の運動具店と中央運動社
- 第3章 植民地朝鮮と甲子園—在朝日本人中等学校の野球史
- 第4章 満洲・台湾と甲子園
- 第5章 高校野球「雪国のハンディ」論の形成
- 第6章 全日本少年野球大会始末—もうひとつの甲子園
- 第7章 高校野球部マネージャーの系譜—男子マネから女子マネへ
- 第8章 甲子園大会の「国民的行事」化—一九七〇年代における新聞・雑誌報道の変容
- 第9章 「公立優位県」富山県の分析—「夏の高校野球 都道府県大会決勝進出校データ」をもとに
「BOOKデータベース」 より