サンデル教授、中国哲学に出会う
著者
書誌事項
サンデル教授、中国哲学に出会う
早川書房, 2019.1
- タイトル別名
-
Encountering China : Michael Sandel and Chinese philosophy
サンデル教授中国哲学に出会う
- タイトル読み
-
サンデル キョウジュ チュウゴク テツガク ニ デアウ
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注記
参考文献: p321-332
内容説明・目次
内容説明
「他家の羊を盗んだ父親を、正直者の息子は告発すべきか?」自由を重んじる西洋哲学の伝統に照らせば、答えは「イエス」だ。個人の道徳心が、親への忠義に妨げられてはならない。一方、儒教の祖・孔子はこの問いに「ノー」と答える。彼によれば、親は子をかばい、子は親をかばう、これが真の正直さである。一体どちらが正しいのだろう?ハーバード大学の超人気教授にして“ニューズウィーク”中国版が選ぶ「最も影響力のある外国人」、マイケル・サンデル。彼の共同体主義は、孔子、孟子、荘子ら中国古代の賢人たちの教えとどのように響き合うのか?政治、ジェンダー、遺伝子操作など現代の最重要テーマをめぐる気鋭の研究者9人の論考にサンデル教授が応答する、正義論の新展開。
目次
- 1 正義、調和、共同体(調和なき共同体?—マイケル・サンデルへの儒教的批評;個人、家族、共同体、さらにその先へ—『これからの「正義」の話をしよう』におけるいくつかのテーマに関する儒教的考察 ほか)
- 2 市民の徳と道徳教育(市民道徳に関するサンデルの考え方;儒教から見たサンデルの『民主政の不満』)
- 3 多元主義と完全性—サンデルと道家思想の伝統(ジェンダー、道徳的不一致、自由—中国というコンテクストにおけるサンデルの共通善の政治;満足、真のそぶり、完全さ—サンデルの『完全な人間を目指さなくてもよい理由』と道家思想)
- 4 人間の概念—サンデルと儒教的伝統(儒教倫理における「人間」を理論化する;道徳的主体なき道徳性についてどう考えるべきか ほか)
- 5 マイケル・サンデルによる応答(中国哲学から学ぶ)
「BOOKデータベース」 より