「日本スゴイ」のディストピア : 戦時下自画自賛の系譜
著者
書誌事項
「日本スゴイ」のディストピア : 戦時下自画自賛の系譜
(朝日文庫, [は47-1])
朝日新聞出版, 2019.3
- タイトル別名
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日本スゴイのディストピア
- タイトル読み
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ニホン スゴイ ノ ディストピア : センジカ ジガ ジサン ノ ケイフ
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注記
青弓社 2016年刊の加筆・修正
シリーズ番号はブックジャケットによる
参考文献: p263-266
内容説明・目次
内容説明
1931年の満州事変後に、大洪水を起こした「日本スゴイ本」。「魚を食うから強い」「腰が世界一強い」「世界の中心である」…現代も氾濫する「日本スゴイ」言説。そのご先祖様とも言える、戦前戦中の書物から見えてくる世界とは。日本って何がそんなに「スゴイ」の?
目次
- 第1章 「日本主義」大ブーム到来(「日本スゴイ」ネタの原型—「日の出」編集部編「世界に輝く日本の偉さはこゝだ」(「日の出」一九三三年(昭和八年)十月号付録、新潮社);日本主義は全人類の奉ずべき道徳精神である—井乃香樹『日本主義宣言』(建設社、一九三四年(昭和九年)) ほか)
- 第2章 「よい日本人」のディストピア(「日本人に生まれてよかった」?—新居格編『支那在留日本人小学生綴方現地報告』(第一書房、一九三九年(昭和十四年));学校教師を「ミニ天皇」化する「日本的学級経営」—永井煕『週間単位尋六の学級経営』(第一出版協会、一九三九年(昭和十四年)) ほか)
- 第3章 礼儀正しい日本人—国民礼法の時代(用便は便所にすべきで、庭や路傍にすべきではない—藤井本三郎『昭和国民作法書』(礼法普及会、一九二八年(昭和三年));祝祭日には赤飯炊いて—大日本聯合婦人会/大日本聯合女子青年団編『女性非常時読本』(社会教育会館、一九三三年(昭和八年)) ほか)
- 第4章 よく働く日本人—勤労哲学の教化と錬成(兵士は戦場に死し、工員は職場に斃る—原了『決戦下の青少年』(協和書房、一九四三年(昭和十八年));「日本的勤労観」の暗黒—難波田春夫『日本的勤労観—産業報国運動の理論的基礎付けの試み』(「産報理論叢書」第一巻、大日本産業報国会、一九四二年(昭和十七年)) ほか)
- 第5章 神がかり日本に敗戦はない(大東亜皇道楽園の出現—桑原玉市『大東亜皇化の理念』(「国防科学研究叢書」第一輯、富士書店、一九四二年(昭和十七年));大東亜戦争の神話的意義—大串兎代夫『大東亜戦争の意義』(「教学叢書」第十二輯、文部省教学局、一九四二年(昭和十七年)) ほか)
「BOOKデータベース」 より